愛され上手な犬がしていること
人が大好きな犬たちは人にも好かれるものです。犬が「人が好き」という時、一体どんな行動を見せているのでしょうか。
1.笑顔でアイコンタクトに応じる
人が大好きであまり警戒心を持っていない犬は、人に対してアイコンタクトすることを嫌がりません。じっと見つめてくれたり、見つめる際に口角をあげて笑顔(のようなもの)を作ってくれたりします。
こんな顔をされたら「かわいい!」となりますよね。しかめ面でアイコンタクトを避ける犬と比較すると、アイコンタクトに応じてくれる犬のほうがかわいく見えてしまいます。
またアイコンタクトをしたいからといって吠えて急かしたり、急に顔を近づけようととびかかったりもしません。しっぽをふりながら相手が応じてくれるのをじっと楽しみに待っていてくれる犬というのは、飼い主でない人にとっても愛らしく思えるのではないでしょうか。
2.素直に体に触れさせる
犬によっては自分からにおいを嗅ぎに行くのはOKでも、他の犬から嗅がれるのは嫌という子がいたり、挨拶そのものを嫌がる子もいたりします。人間に対しても、自分から手のにおいを嗅ぎに行くのはOKでも、人間に撫でられたくないという犬も多いようです。
しかし、愛され上手で人好きな犬は、簡単に頭や顎下、胸などを撫でさせてくれます。においを嗅いで挨拶が完了すると、おいでというように胸をそらしたり耳をへにゃっと折り曲げて頭を撫でられる準備をする場合も。
散歩の途中や家に来たお客さんに撫でさせるだけでなく、動物病院でも簡単に抱っこをされたり体の一部に触れさせてくれる犬の場合は、獣医さんや看護師さん、トリマーさんにも大人気な愛され上手といえます。
3.飼い主の指示にきちんと従える
どんなにフレンドリーな犬でも、飼い主さんの言うことを聞かない犬の場合は「万が一」を心配されることもあります。
たとえば災害時などの緊急の時や、犬嫌いな来客があった場合にきちんと飼い主さんの指示通りに出来ずに威嚇してしまったりすると、犬の命だけでなく周りに迷惑をかけてしまう危険性もあるため、敬遠されてしまう可能性があります。
一方、飼い主さんの指示をきちんときいて座ったりマテができたりする犬は、それだけで十分安心できるため、多くの人に愛されるでしょう。
誰にでも愛嬌を振りまく犬に育てるには
誰にでも愛嬌を振りまく犬は、余程のアクシデントがなければ人間に対して攻撃的になることはありません。また、犬好きな人だけでなく、普段はそれほどでも…という人にもかわいがられる存在になりえます。
興奮して吠えたり威嚇することが少ない犬に育てることは、普段の生活だけでなく、災害時などにおいても近隣の人に受け入れてもらいやすくなることにもつながります。
では、どのように育てたら誰にでも愛嬌を振りまく犬になるのでしょうか。
これは子犬のころからの社会化が最も大切です。母犬や兄弟犬と十分にふれあい、犬同士の付き合い方を学んだ後で親元から離され新しい飼い主の家に迎えられた犬は、その後も情緒が安定していることが多いといわれています。
また成長期に様々な人や音、環境にゆっくりと慣れさせていくことも大切でしょう。その際、犬の様子をしっかりと確認しながら行うことは第一なのですが、飼い主自身が積極的に楽しんでいる様子を見せることも重要です。
飼い主が楽しんでいる様子を犬に見せることで、犬は安心してその場にいることができるようになり、その結果誰にでも愛嬌を振りまく犬になっていくはずです。
まとめ
愛され上手な犬は、人から愛された経験があり、人間を十分信頼している犬、ということです。しかし、もちろん犬にも個性や性格がありますから、愛され上手ではないからといって、人間を信頼していないというわけではありません。
人と接する経験の量や性格、犬種の個性などによっては、どうしても愛嬌を振りまくことができない犬もいますし、警戒心が強い子もいます。さらに、愛嬌を振りまくことができない犬は繊細な性格なことが多く、経験値を増やすのに時間がかかる場合あります。
愛犬がもし愛され上手な犬ではなかったとしても、無理やり愛嬌を振りまくようなことをさせようとはせず、その犬のペースでゆっくりとよその人や環境に慣れさせてあげてくださいね。