犬が仮病を使っている時のサインとは?5つの仕草や行動、飼い主がすべき対応とは?

犬が仮病を使っている時のサインとは?5つの仕草や行動、飼い主がすべき対応とは?

一緒に暮らしている愛犬が「仮病」を使っているのではないかと疑ったことのある飼い主さんは、一定数おられるようです。私たち人間が仮病を使う時、相手のことを「欺こう」とする気持ちが多少なりとも働いています。犬も、飼い主さんを欺こうという気持ちで仮病を使っているのでしょうか。犬が見せる仮病のサインや取るべき対応について解説します。

お気に入り登録

犬が仮病を使うって本当?

へたり込む犬

ある犬の専門サイトが飼い主を対象に行った「愛犬が仮病を使っていると感じたことがあるか」というアンケートに対して、1割の飼い主さんが「はい」と回答したそうです。この結果からも、愛犬が仮病を使っていると感じている飼い主さんが一定数いることが分かります。

私たち人間が仮病を使う場合には、多かれ少なかれ相手を「欺こう」という意思がありますが、犬には欺く気はないといわれています。犬の仮病は、たまたまその行動が人間には仮病と映る「ふり」なのだったと考えられます。ただし、犬の行動には理由があります。

人間にとって仮病に見える犬の行動にはどのようなものがあり、どういう理由があるのでしょうか。それを知ろうとすることで、愛犬に対する誤った対応を減らせるはずです。犬が仮病を使っている時の仕草や取るべき対応について考えていきましょう。

犬が仮病を使っている時の仕草や行動

ぐったりした様子の犬

では、犬が仮病を使っている時のサインにはどのようなものがあるのでしょうか。

1.うずくまる、動こうとしない、片足を引きずる

犬の仮病で見せる行動の中に「ケガをして歩けないふりをする」というのがあります。

例えば、散歩の途中で急にうずくまって動こうとしなくなり、抱っこされて帰宅したら普通に歩き出したとか、片足を引きずっていたので心配で声をかけたらすぐに戻った、というような場合です。

2.キャンと鳴く

「身体のどこかに痛みがあるふりをする」というのも仮病で見せる行動の一つです。

例えば、急に大きな声でキャンと叫んだので慌てて駆けつけたが何の異常もなかったとか、飼い主さんが見ていると足をなめたりうずくまってじっとしているのに、目を離すとなんでもないというような場合です。

3.食べたものを飼い主の目の前で吐き出す

例えば「出された食事を口に入れたものの、飼い主さんの目の前で吐き出しまう」という行動も、仮病の場合があります。その場合、優しく声をかけてもらえたら嬉しそうに食べるかもしれません。

4.食事やおやつを拒否する

「出された食事やおやつを食べようとしない」という行動も、仮病の場合があります。その場合、もっと美味しいものを出したらすぐに食いつくかもしれません。

5.よろける、立ち止まる

「疲れてしまって動けないふりをする」というケースもあります。

例えば、急に歩く速度を落としてよろけたり、急に立ち止まって小さな声でクンクンと訴えるように鳴くなどという場合です。

その場で嬉しい出来事が起きれば、急に元気になるかもしれません。

飼い主がすべき対応

愛犬と触れ合う女性

では、愛犬が仮病を使っているのがわかったとき、飼い主としてどのような対応をすべきなのでしょうか。

叱らない

愛犬の仮病に気が付いても、決して叱らないでください。「喜んでくれた」とか「かまってくれた」と勘違いし、その行動がより強化されてしまうことがあるからです。

また、叱られた恐怖感から、飼い主さんに対して不信感を募らせてしまうこともあります。

愛犬が示している仮病のサインに気付き、体調に異常がないことが分かった場合は、なぜ愛犬がそのような行動をしたのかという気持ちを読み取ることが大切です。

スキンシップを増やす

人と一緒に暮らしている犬は、生活のすべてを飼い主さんに管理されています。にも関わらず、飼い主さんからの関心が減ってしまったらどうでしょうか。

愛犬が飼い主さんに対して求めている関心や愛情は、飼い主さんが考えている以上に切実なものなのかもしれません。

そのため、犬は過去の経験に基づきどうすれば飼い主さんが自分に関心を寄せてくれるのかを必死に学習し、その行動を繰り返すようになるのです。仮病に見える「具合の悪いふり」は、「飼い主さんから心配された」大切な思い出の繰り返しなのだと考えられます。

愛犬の不安を解消するために、今まで以上に愛犬とのスキンシップを増やし、それを継続するようにしましょう。

わがままな要求には安易に応えない

「もっと」という欲望は、犬にもあります。例えば以前出されたご飯を食べずにいたらもっと美味しい食事をもらえた経験のある犬は、「もっと美味しいもの」を得ようとして、過去の行動を繰り返します。

この場合、わがままを助長させてしまうことは愛犬のためになりません。食事に問題がない場合は、食べなかった物をだまって下げましょう。「もっと」がないと分かれば、いつもの食事を食べるようになるはずです。

トレーニングをする

犬にとって、どうしてもやりたくないこともあるはずです。例えば悪天候の日の散歩や歯磨きなどです。過去の経験から「〇〇をすると嫌なことをしなくてもすむ」と学習した犬は、嫌なことを拒絶するためにその行動を繰り返します。

愛犬の嫌がることが必要なことである場合は、拒絶を認めるわけにはいきません。その行為に対する愛犬の気持ちを「嫌い」から「好き」に変えるため、たとえ時間がかかっても、ご褒美などを使って少しずつトレーニングしていきましょう。

まとめ

ごはんを食べようとしない犬

愛犬が飼い主さんに対して見せる仮病のような仕草や行動は、愛犬からの意思表示です。

とはいえ、愛犬のわがままを助長したり必要なケアを止めることは、愛犬にとっても良いことではありません。

飼い主さんからの愛情や関心を求めるサインとしての仮病の場合は、しっかりと応えて関係性の改善を図ってみてください。

はてな
Pocket
この記事を読んだあなたにおすすめ
合わせて読みたい

あなたが知っている情報をぜひ教えてください!

※他の飼い主さんの参考になるよう、この記事のテーマに沿った書き込みをお願いいたします。

年齢を選択
性別を選択
写真を付ける
書き込みに関する注意点
この書き込み機能は「他の犬の飼い主さんの為にもなる情報や体験談等をみんなで共有し、犬と人の生活をより豊かにしていく」ために作られた機能です。従って、下記の内容にあたる悪質と捉えられる文章を投稿した際は、投稿の削除や該当する箇所の削除、又はブロック処理をさせていただきます。予めご了承の上、節度ある書き込みをお願い致します。

・過度と捉えられる批判的な書き込み
・誹謗中傷にあたる過度な書き込み
・ライター個人を誹謗中傷するような書き込み
・荒らし行為
・宣伝行為
・その他悪質と捉えられる全ての行為

※android版アプリは画像の投稿に対応しておりません。