犬が飼い主に『助けて!』と言っている時の仕草や行動とは
1.じっとしている
人間も病気や痛いところがある場合、動きたくなくなりますよね。犬も同様で、病気やけがなど身体に異常がある場合、じっとしているようになります。
もちろんお散歩やドッグラン、おもちゃで遊んだときなど、激しい運動をした後に一時的に横になっている場合は、身体を休めているだけなので問題ありません。
そういった心当たりがなく、元気がない状態が続いたり、他に症状があったりするならば、すみやかに動物病院を受診させるようにしてください。
2.うんち・おしっこに異常がある
うんち・おしっこに異常があるのも体調不良のSOSサインです。寄生虫の含まれたうんちや血のまじったうんち、白っぽいうんちなど、普段とは異なる様子のうんちの場合はすぐに受診するようにしましょう。
また下痢や便秘の場合、血便など他に症状があればすぐに受診する必要があるでしょう。食欲や元気があり他に症状がなければ1、2日は様子をみるのも可能ですが、改善しないようなら獣医師に診てもらいましょう。
茶色や赤、緑や結晶混じりなど、いつものおしっことは違う色、様子の場合病気になっている可能性があります。またおしっこの量にも注意が必要で、多い場合は糖尿病やクッシング症候群など、少ない・出ない場合は泌尿器系の重大な病気かもしれません。すぐに動物病院に連れて行ってあげてください。
3.スキンシップを嫌がる
普段は喜んでいるのに、抱っこやなでるなどのスキンシップを嫌がるようになったのなら、体調不良が疑われます。どこか病気やケガで痛むところがあり、そこを触られたくないがために威嚇したり、触られると痛みで「キャンッ」と鳴いたりします。
腫瘍のようなしこりがあって飼い主さんもわかる場合もありますし、感触や見た目ではわからない場合もあります。いずれにせよ早めに獣医に相談しましょう。
4.隠れる
雷や工事の音のような大きな音がしたときや、犬にとって苦手な人が来たときにケージや家具の下、隙間などに隠れることもありますよね。実はそれは犬からの「助けて」というサインなのです。
隠れるというのは犬にとって恐怖や不安、ストレスから身を守るための本能的な行動です。また犬の祖先は山の中の穴倉のような暗い場所で生活していました。その名残か暗くて狭い場所だと落ち着く傾向にあるというのも理由かもしれません。
体調不良でなければ無理やり抱き上げたりせず、そっとしておいてあげましょう。粗相していないかのチェックも忘れずに。
5.くっついてくる
犬は不安やストレスを感じると、飼い主さんにくっついて離れなくなることがあります。群れで助け合って生活していた習性からか、助けて欲しいことがあると信頼できる仲間=飼い主さんを頼ろうとして後を付いて回ったり、犬が苦手なことがあるとサッと飼い主さんの後ろに隠れたりするのです。
また体調不良を伝えるためにそばを離れないこともあります。いずれにせよ、飼い主さんとの信頼関係が築けており、頼りにしているからこそのサインといえるでしょう。
6.キャンキャンと高い声で鳴く
犬は痛みや恐怖、強いストレスを感じてパニック状態になると、甲高い声でキャンキャンと鳴き続けることがあります。
ものが落ちてきてケガをした、雷のような犬にとって怖いもの・ことが発生している、ケージに挟まって身動きが取れなくなったなど、犬にとって緊急事態が起きて飼い主さんに助けを求めている可能性があるのです。
せっぱつまったような鳴き方なので、一緒の空間にいればそのサインに気付くことも多いはず。すぐに犬の状況を確かめて、異常がないか確認してあげてください。何も犬にとって困った事態になっていないのならば、定期的に痛むような病気や認知症が疑われます。続くようなら、動物病院を受診しましょう。
まとめ
今回は、犬が「助けて」と言っている時の仕草や行動を6つご紹介しました。
本能的な仕草や飼い主さんにSOSを伝えるための行動まで、さまざまなサインがありましたね。
愛犬のためにも、なるべくすみやかにSOSサインを読み取って対処するようにしましょう。