わんこは満腹を感じるの？
そもそもわんこは「満腹」を感じるのでしょうか？実はわんこの満腹中枢は人間よりもかなり鈍く、私たちが「あー満腹、もう食べられない！」と思うように満腹を感じることは、ほぼないと考えられています。
これはわんこが野生で暮らしていた頃、群れで大型の獲物を狩って暮らしていたことに由来します。いくら群れで協力して狩りをするとはいえ、大型の獲物はいつでも捕えられるわけではありません。
たまにしか手に入らないごちそう、食べられるときにとにかく食べておかないと生きていくことはできません。そのためわんこの満腹中枢は鈍くなり、いくらでも食べられるように進化したと言われています。
今回、この記事ではわんこの「満腹」をわんこが「ごはんを十分に食べた状態」と定義して話を進めていきたいと思います。
あーおいしかった！わんこの満腹サイン
1.口周りや前足をペロペロと舐める
ごはんの後、自分の口周りをペロペロと舐めたり、前足や体をセルフグルーミングするのは、わんこが満足しているサインです。口周りや体に付いた食べカスを舐めておいしかったごはんの余韻に浸りつつ、食後のお昼寝の準備をしているのです。
2.フーッと息を吐いて横になる
「フーッ」とため息を吐いて伏せたり、横になったりするのもわんこが満足しているときの行動です。
ため息と言うと何となく不満があるときの仕草のように思いがちですが、このタイミングで出るため息はわんこにとっては満足サイン。人間で言うと、温かいお風呂に浸かったときに「ハーッ」と息が出てしまうのと同じような気持ちかもしれません。
3.ヘソ天をする
背中を床にこすりつけ、仰向けになって寝転がるいわゆる「ヘソ天」も満足しているときの行動です。お腹を見せる行為はかつては「降参」の態度として捉えられていましたが、近年では降参や服従の意味合いだけでなく、さまざまな意味を持つことが知られてきています。
絶対ダメ！満腹のわんこにやってはいけないこと
1.ごはんの後すぐに散歩や遊びに誘う
人間もごはんを食べた後には食休みが必要ですよね。それはわんこも一緒です。ごはんを食べてお腹がいっぱいになってすぐの状態で散歩や遊びに誘っても、わんこは喜んで付いてくるとは思います。
ですが、満腹状態で激しい運動をすると嘔吐や胃捻転を引き起こしかねません。満腹状態での激しい運動は避けましょう。
2.間食を与える
最初にご紹介したように、わんこは満腹中枢の感度が鈍く、出されれば出されるだけ食べてしまう動物です。規定量のごはんをしっかり食べた後でも、飼い主さんがおやつを勧めたりお裾分けを与えたりすれば、喜んでパクパクと食べてしまうでしょう。
これを繰り返していると肥満体型まっしぐらです。ごはんはライフステージと体重に適した量をしっかり計量して与え、カロリー摂取過剰は避けましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか？お腹いっぱい食べてぐっすり眠る、わんこにとってそれ以上に幸せな時間はないかもしれません。私たち飼い主は、愛犬が満腹サインを出して幸せを噛み締めている姿をそっと見守りたいですね。
