老犬介護で覚悟しておくべき辛いこと
1.元気のない姿を見ること
老犬介護で覚悟しておくべきことは、元気のない愛犬の姿を毎日目にしなければならないということです。
1日のほとんどを寝て過ごします。あまりにも寝てばかりいるため、寝返りをしていないようにも感じられ、たまに(息をしていないのではないか…!?)と、心配で体を揺すってしまうこともあります。
歩く姿にも、ごはんを食べる姿にも元気がなく、大好きなおやつを食べる時でさえ元気のない姿を見なければなりません。
元気だった頃の愛犬の姿を思い浮かべ、今の元気のない姿に辛くなってしまうことがあります。
2.排泄の介助をしなければならないこと
老犬介護で覚悟しておくべきことは、排泄の介助をしなければならないことです。
自力では排泄することができなくなってしまうことがあります。膀胱や肛門の辺りを手でキュッと押すなどして排泄を促すのですが、キャンッ!と鳴いてしまうことがあります。
痛みで鳴くわけではないのですが、排泄を介助されている時の愛犬の姿を見ると、何だか切なく、辛くなってしまうことがあります。
自力で排泄することができず、苦しんで鳴くこともあります。老犬の介護をする飼い主は、獣医師の指導を受け、必ず排泄の介助の仕方を学ぶべきだと思います。
3.鳴き叫ぶ声を聞くこと
老犬介護で覚悟しておくべきことは、鳴き叫ぶ声を聞くことです。
トイレに行きたい時、起き上がりたい時、飼い主の姿を探す時など、飼い主を呼ぶために鳴き叫ぶことがあります。要求したことが満たされれば鳴き止むのですが、いつまでも鳴き止んでくれないこともあります。
(こうしてほしいのかな?)と思うことの全てのお世話をした後も鳴き叫び続ける愛犬の姿を見るのは本当に辛いです。鳴き止ませるための方法がもうないのです。
犬に「高齢だから」は理解できないのだと思います。自分の体が思う通りにならず、もがき苦しむことがあるのではないでしょうか。
4.日に日に弱る姿を見ること
老犬介護で覚悟しておくべきことは、日に日に弱っていく愛犬の姿を目にしなければならないことです。
我が家の愛犬は、体調を崩してから亡くなるまで、わずか7日間でした。たった1週間の間にどんどん弱っていくのです。そんな姿を目にしながら何もできなかった自分が本当に情けなく、辛かったことを覚えています。
弱っていく愛犬に対し、無理にでもごはんを食べさせた方がよいのか、点滴をしてでも栄養を摂らせた方がよいのか、選択しなければならない瞬間も辛いです。
本当に愛犬が望んでいることなのか、飼い主のエゴなのではないか、と考えてしまうからです。
5.経済的な負担が大きくなること
老犬介護で覚悟しておくべきことは、経済的な負担が大きくなることです。
愛犬のためならお金なんてどうでもいい!仕事を頑張ればいい!と思うかもしれませんが、実際にはそう言っていられないこともあります。
通院する度に数万円の医療費がかかることがあります。お金を理由に愛犬の介護を十分にしてあげられないことは、全ての飼い主にとって本当に辛いことです。
愛犬にも老後のための貯金があるとよいと思います。経済的にも精神的にも助けになります。
まとめ
老犬介護で覚悟しておくべき辛いことを5つ解説しました。
- 元気のない姿を見ること
- 排泄の介助をしなければならないこと
- 鳴き叫ぶ声を聞くこと
- 日に日に弱る姿を見ること
- 経済的な負担が大きくなること
愛犬の介護のために仕事を辞めたという話もよく聞きますが、最近では老犬のためのサービスを利用する飼い主も増えています。老犬専門のペットシッター、老犬のための訪問診療、老犬訪問介護サービス、老犬ホームなどです。
飼い主や家族だけでは介護が不十分なことがあります。お留守番させるのが不安だなと感じる時など、老犬のためのサービスを利用することも検討されてみてはいかがでしょうか。