犬が「紐」を好む3つの理由とは
紐に犬が飛びついて遊ぶ姿は、割と見かけることがありますよね。犬が好きな「紐」といってもさまざまで、靴紐のような細いものから太いロープまであります。
犬用のおもちゃにもロープがあるので、犬と引っ張り合いごっこで遊ぶ人も多いのではないでしょうか。
ではなぜ犬はこのような紐が好きなのでしょうか。
1.狩猟本能が満たされるから
犬が紐をかじったり振り回したり引っ張ったりして遊ぶのが好きなのは、『犬の狩猟本能が満たされるから』という理由があります。犬本来が持つ4つの欲求、すなわち「追う」「噛む」「振り回す」「捕まえる」を紐を使うことで満たすことができるからです。
獲物を捕まえてかじっている姿をイメージしてみると、よりイメージしやすいかと思います。紐のみならず、靴下やタオルなどを、犬が手当たり次第ボロボロにしてしまうのも、狩猟本能からなる行動かもしれません。
2.歯がムズムズするのを解消できるから
子犬であれば乳歯から永久歯へ生え変わる際に生じる、口の中のむず痒さと戦うことが多いです。そこに紐があれば、歯がムズムズするのを解消させるためにガブガブ噛みたくなるでしょう。
子犬の甘噛みは、永久歯が生え変わる1歳前後には落ち着くとされていますが、しつけを行わないと成犬になっても続いてしまうので注意が必要です。
3.ストレス解消になるから
紐を噛んだり引っ張ったりするのは、犬にとってストレス解消になるからです。単なる暇つぶしで噛むこともよくあります。
犬が紐を引っ張り合う遊びが好きなのは、「飼い主が一緒に遊んでくれるから」という理由があるからかもしれません。紐をボロボロに破壊しても大きな心配にはつながりませんが、遊ぶ際には細心の注意を払いたいですね。
犬に紐を与える際に必ず知っておくべき危険なこと
犬が紐を好む理由には、生まれながらの性質が関係しています。犬がガブガブ噛んだり引っ張ったりして遊べる紐を気に入っているのなら、楽しく遊んでもらいたいと思いますよね。
ただ、犬が紐で遊ぶ際には必ず知っておくべき危険なことがいくつかありますので、愛犬に紐をおもちゃとして与える場合には注意する必要があります。
誤飲誤食のリスク
犬が紐を口にする際には誤飲誤食に十分注意しなければなりません。
靴紐のような細い紐はもちろんですが、太いロープ状の紐もほつれた部分を飲み込んでしまうおそれがあります。紐は消化管に引っ掛かると命にかかわる場合があります。
そのため、犬が遊ぶ前に紐の安全性やサイズを確認しましょう。犬用のおもちゃであっても、サイズが合わないと飲み込んでしまう危険性が出てきます。
興奮しすぎて噛みつくリスク
紐は犬の狩猟本能をくすぐる物なので、興奮しやすい材料となります。興奮しすぎて飼い主自身、もしくは周囲の人に噛みついてしまうと大変危険なのでやめさせなければなりません。
興奮が高まる前に紐での遊びをやめさせることができるように、紐で遊ばせる際には見守ってあげましょう。
犬用おもちゃ以外の紐で遊んでしまうリスク
犬と適切に遊ぶには、身近な物ではなく『犬用のおもちゃ』を使うことをおすすめします。
身近な紐で遊ばせてしまうと、その延長でタオルや靴下、ケーブルなどもボロボロにしてしまうかもしれません。
安全性やしつけ上からも、犬用のロープを用いる方がいいですね。
最近では歯磨きの役目を担うような、遊ぶついでに他の機能も持たせた便利な犬のおもちゃがたくさんあります。愛犬が楽しく虫歯予防できるおもちゃをぜひ探してみてください。
紐を口から離さなくなるリスク
犬は一度物をくわえると、なかなか離してくれず、それどころか興奮度が高まってしまいます。紐で遊ぶことが好きになってしまうと、ますますその傾向が強くなってしまう可能性があります。
愛犬にうっかり紐や物を誤飲させないためにも、「ちょうだい」というコマンドで口から離させるトレーニングを重ねてください。
犬に噛み癖をつけさせないためにも、おやつなどのご褒美を利用しながらしっかりしつけを行いましょう。
まとめ
犬が紐を好んで遊びたがるのは、生まれながらの性質が関係しています。ただ、身近な紐は誤飲誤食しやすいので注意しなければなりません。
遊ぶ際には犬用のおもちゃを利用して、興奮しすぎないようしましょう。
ぜひ犬用おもちゃの紐を使った上手な遊ばせ方を選んで、トレーニングも重ねてみてください!