犬は言葉を理解できなくてもニュアンスで伝わっている
私たち人間は言葉を介してコミュニケーションを図りますが、犬たちはボディランゲージや鳴き声でコミュニケーションを図っています。そのため、私たちが発する言葉の意味を正確に理解することは難しいです。
ただし、犬は人の表情や声のトーンなどから感情を読み取る能力に長けています。この能力を活かし、飼い主をはじめ人々の言葉をニュアンスで感じ取り、大まかな意味を理解することは可能だと最新の研究でも判明しています。
したがって愛犬が幸せを感じるためには、飼い主が日頃から積極的にポジティブな言葉をかけてあげることがとても重要です。褒める機会を設け、積極的に褒め言葉をかけることで自信や幸福感につながるでしょう。
愛犬を幸せな気持ちにさせる『ほめ言葉』5選
では、どのような褒め方をすれば愛犬が幸せな気持ちになれるのでしょうか。笑顔や高い声のトーン、スキンシップを意識しながら、以下のようなシンプルで聞き取りやすい『ほめ言葉』を意識してみてください。
1.「いい子だね」
何かを成し遂げた時や飼い主の指示に従えた時など、無意識に口から出る「いい子だね」という言葉は、5文字以内に収まっているため犬たちにとっても聞き取りやすい言葉です。
また、「いい子だね」と言っている時の飼い主は多くの場合、笑顔だったり穏やかな声音で声をかけていることでしょう。この些細な表情や声のトーンを聞き分け、犬たちは「褒められた!」「飼い主さんが喜んでいる」と読み取り幸福感を得ています。
2.「すごいね!」
愛犬が何かを達成した時、できた時、思いがけない行動をした時など、「すごいね!」「すごーい!」と声を上げて褒める飼い主は多いでしょう。
この「すごいね」という言葉も犬が聞き取りやすく、また発している飼い主も驚きと喜びの感情を乗せやすい言葉なので、愛犬に伝わりやすいほめ言葉です。
3.「えらいね!」
良いことをした時や飼い主にとって嬉しいことをしてくれた時、「えらいね!」と言葉にして褒めることは多いでしょう。
聞き取りやすく、飼い主が喜んでいる表情や声のトーンなどから愛犬も喜びを分かち合いやすい言葉です。また、撫でてあげたりご褒美としておやつを与えたりすることで、より幸福感を感じやすくなるでしょう。
4.「可愛い」
多くの飼い主が愛犬のふとした表情や仕草、行動に「可愛いね」「かわいい〜!」とつい言葉を発していると思います。実は、この何気な言葉を犬たちはしっかり聞き取っています。
実際、「可愛い」と言われたことで、その行動を何度も繰り返すという犬も多くいるため、この「可愛い」という言葉がほめ言葉である、あるいはポジティブな言葉であることを理解している犬は多いのでしょう。
5.「上手!」
「すごいね!」と似た意味合いを持つ「上手!」という言葉も、飼い主の喜びが勢いと共に言葉に乗っていて伝わりやすいでしょう。
「上手!」「上手だね!」と喜びながら伝えることで、一緒になって軽快にジャンプして見せたり、嬉しそうにその場をクルクルと回ったりと可愛らしい行動を見せてくれる犬も多いです。
まとめ
いかがでしたか。ご家庭によってさまざまなほめ言葉をかけていると思いますが、短くシンプルに感情を乗せやすい言葉で褒めてあげると伝わりやすいです。ぜひ今回紹介した『ほめ言葉』を参考に、愛犬を積極的に褒めてあげましょう。