愛犬が「一緒に寝たい!」と言っている時のサインとは
まずは、愛犬が一緒に寝たがっている際に出しているサインを確認しておきましょう。
1.寝室やベッドに先回りする
愛犬がなぜか寝室やベッドに先回りしていることはありませんか。そのタイミングが、飼い主さんの寝る前のルーティンの時だったり、あるいは毎日同じ寝る時間のタイミングだったりしたら、それは愛犬の「一緒に寝たい!」というサインです。
飼い主さんがやってきたら、そのままの勢いで布団に潜りこんでしまう子もいます。自分のことを健気に待ってくれている姿を見ると、なんだか胸がキュンとしますよね。「一緒に寝たい!」という時の一番わかりやすいサインでしょう。
2.寝る支度をしている飼い主さんを見つめる
リビングやキッチンを片付け、スキンケアをして、マッサージをして、と一日の終わりに寝る支度をしているとき、ふと視線を感じて振り向くと愛犬がこっちを見ていた…なんて経験はありませんか。それはもしかしたら、飼い主さんと「一緒に寝たい!」サインかもしれません。
飼い主さんが寝ようとしているのかを見極めるために観察している、あるいは一緒に寝たいという要求を伝えようとしているのでしょう。
なお、見つめながら前足を乗せてくるのも同じような意味合いになります。
3.飼い主さんのうしろをついていく
犬が自分で寝室に出入りできない場合、一緒に寝たいときには置いていかれまいと、飼い主さんのうしろにぴったりとくっついて行動する犬もいます。飼い主さんのうしろについていって、そのまま寝室に入ってしまおう!と考えているのです。
また、昼間にソファやクッションにもたれてリラックスしているときに、犬がぴったりとくっついてきて、そのまま寝てしまった経験はありませんか。大好きな飼い主さんのそばで安心して眠りたいがゆえの行動でしょう。
犬と一緒に寝るのは大丈夫なのか
愛犬と一緒に寝られるなんて♡という歓迎の意見がある一方、その行動が危険だという反対の意見も存在します。
こちらでは、犬と一緒に寝ることのデメリットと、気を付けるべきポイントについて解説します。
愛犬と一緒に寝ることのデメリットとは
愛犬が前章でご紹介したようなサインを見せていれば「今日は一緒に寝ようか♪」とついつい甘やかしたくなりますよね。ただ、犬と一緒に寝るデメリットについてもしっかり頭に入れておく必要があります。
犬と一緒に寝るデメリットとして言われているのは、『衛生面に問題がある』ということです。
犬からノミやダニが布団にうつるかもしれません。さらには、犬から人、人から犬へと感染するいわゆる「ズーノーシス」ともいわれる「人獣共通感染症」にも注意が必要です。
それでなくとも、犬の毛やよだれなどの汚れが、自分の寝具やパジャマなどにつくのは避けられないでしょう。
また、『寝ている最中の事故』もデメリットとしてあげられます。
飼い主さんが寝返りをうった時に、誤って押しつぶしてしまう可能性がありますし、人間のベッドだと愛犬が転落してケガをする危険性もあります。犬によっては、ベッドの上り下りが身体の負担になることも。
また、お互いに「気をつけないと」という意識によって、眠りが浅くなり、熟睡できずに睡眠の質が下がることもあるようです。
愛犬と一緒に寝ることによって、『分離不安になるかもしれない』というのもマイナスポイントでしょう。飼い主さんと毎日一緒に寝るのが常態化することで、飼い主さんへの依存度が高まり、不在のときに体調を崩したり、精神的に不安定になったりするリスクもあるのです。
愛犬と一緒に寝るときに気をつけるポイント
上記のようにご紹介したデメリットも把握したうえで、愛犬と一緒に寝ると判断したのなら、どのような点に気をつけるべきなのでしょうか。
まず衛生面ですが、シーツや枕などの寝具はこまめに洗うようにして、できるだけ清潔さを保つようにしましょう。外から帰ったときに愛犬の足や身体を拭いてきれいにするのも大切です。定期的なシャンプーやブラッシング、ノミやダニ対策も忘れずにしてくださいね。
寝ている最中の寝返りは無意識のものですから対策は難しいですが、広めでゆとりのあるサイズのベッドや布団を選びましょう。犬の落下防止のために高さのないフロアベッドや布団を使用するのもおすすめです。ベッドで寝るのなら、ペット用の階段を設置する、落ちてけがをしないよう柵をつけるのもよいでしょう。
特に子犬のうちから飼い主さんと一緒に寝るのが当たり前になってしまうと、ケージやクレートで寝られなくなってしまい、災害や入院する際のストレスがより強くなってしまいます。分離不安については愛犬の性格にもよるので一概にはいえませんが、一緒に寝る日ばかりでなく、寝ない日をつくることも大切です。
まとめ
今回は、愛犬が「一緒に寝たい!」と言っているときのサインと、そのデメリットや気をつけるべき点についてご紹介しました。
愛犬と一緒に寝たいのであれば、そのマイナスポイントを考慮しつつ、しっかりと対策をする必要があります。
ぜひしっかりと対策をして、飼い主さんと愛犬が安全によく眠れる環境をつくっていってくださいね。