愛犬が「警戒」している時のサイン
愛犬が散歩のときなどに急に普段と違う様子を見せることがあります。もしなにかに「警戒」しているサインなのであれば、気付いてあげたいですね。
1.立ち止まって一点を見つめたまま動かなくなる
犬が立ち止まって一点を見つめたまま動かなくなるのは、警戒している時のサインです。
見つめる先に警戒する何かがあります。苦手な人の声を聞いたのかもしれません。苦手な犬のニオイを嗅ぎ取ったのかもしれません。身の危険を感じるような振動を感じ取ったのかもしれません。
愛犬が見つめる先に警戒する何かがある時、そのほとんどを飼い主は感じることができません。ですから、何に警戒しているのかを知ることができないことがよくあります。
しっぽが下がっている時は、警戒し、不安や恐怖を感じています。犬が見つめていた方向とは違う方向へと走り出そうとする時は、恐怖や身の危険を感じて逃げ出したい時です。
警戒し、立ち止まって一点を見つめたまま動かなくなった時は、愛犬を怖がらせないため、興奮が高まってしまう前に、その場からすぐに離れるようにしましょう。
2.目を合わせないようにしてゆっくり歩く
犬が目を合わせないようにしてゆっくり歩くのは、警戒している時のサインです。
人や犬とすれ違う時によく見られます。目を合わせようとしないのは、「あなたに全く興味はありませんよ~」というフリをしたいからです。ゆっくり歩くのは、相手を刺激してしまわないようにするためです。
自分の警戒する気持ちが相手に伝わってしまうと、自分も相手から警戒されてしまうからです。すれ違う人や犬に自分の警戒する気持ちを知られたくないのです。
お散歩の時によくすれ違う、愛犬が苦手な人や犬って必ずいると思います。怖がらせないためには、なるべくすれ違うことがないよう、コースや時間帯を変えるなど対応してみてはいかがでしょうか。
3.しっぽを水平に伸ばす
犬がしっぽを水平の伸ばすのは、警戒している時のサインです。
水平に真っ直ぐ伸ばしている時は、警戒する気持ちに不安や恐怖は混じっていません。警戒する気持ちから吠えたり飛びかかったり、攻撃的になることもあります。
しっぽが下がり気味である時は、警戒する気持ちに不安が混じっています。しっぽを下げて足の間に挟んでいる時は、警戒する気持ちに恐怖が混じっています。
今以上に怖がらせてしまうことがないよう、すぐにその場から離れましょう。無理にリードを引っ張るのではなく、小型犬なら抱っこし、大型犬であれば体を支えるようにして歩かせて移動するとよいでしょう。
4.片手を上げて立ち止まる
犬が片手を上げて立ち止まるのは、警戒している時のサインです。
お散歩の途中、急に立ち止まることがありますよね。その時、片手を上げたまま立ち止まったり、後ろ足を上げて立ち止まったりすることがあります。
片手を上げているのは、すぐにでも逃げ出すことができる体勢でいるためです。走り出すための用意ができている状態なのです。
逃げ出さなければならないかもしれない…と感じるような音や声やニオイを感知し、警戒しているのです。怖がらせることがないよう、飼い主は落ち着いた態度で接するようにしましょう。
飼い主の焦る気持ちが愛犬の警戒心を煽ってしまうことがありますので要注意です。
まとめ
愛犬が警戒している時のサインを4つ解説しました。
- 立ち止まって一点を見つめたまま動かなくなる
- 目を合わせないようにしてゆっくり歩く
- しっぽを水平に伸ばす
- 片手を上げて立ち止まる
犬が警戒する理由は様々です。経験のない、見知らぬことに対して警戒することもあります。怖い経験や嫌な記憶があるものに対して警戒することもあります。
犬は警戒心が強いとされる一方で、何に対しても誰に対しても全く警戒心を見せない犬もいますよね。
育った環境や暮らす環境だけではなく、飼い主の態度や接し方にも理由があるのかもしれません。愛犬が警戒して怖がる必要がないくらい、頼れる存在になりたいものですよね。