犬が素っ気ない態度の時の心理
表情豊かで愛くるしい印象の犬が素っ気ない態度をしてくるとき、どんな気持ちでいるのでしょうか。
1.安心しきっている
犬が素っ気ない態度をするのは、安心しきっているからです。
あなたに対しておしりを向けて座ったり、背中を向けて眠ったりすることがあります。声をかけたり名前を呼んだりしても振り返ることなく、素っ気ない態度に見えるかもしれません。
まるでそばにいたくないかのように、あなたから遠く離れた場所でくつろいだりすることもあります。素っ気ない態度というよりも、嫌われているのではないか…とも感じられる態度ですよね。
あなたがそばにいることで安心しきっているからこそ、素っ気ない態度をしてしまうことがあるんです。何事にも警戒する必要がないほど、あなたの存在が心を落ち着かせてくれるのです。
2.構ってもらえることを知っている
犬が素っ気ない態度をするのは、構ってもらえることを知っているからです。
愛犬が素っ気ない態度をする時、つい構いたくなってしまいますよね。しつこく名前を呼んだり、おやつをあげようとしたり、飼い主の方が愛犬に構ってもらいたくて必死になることがあるのではないでしょうか。
愛犬に素っ気なくする直前の自分の愛犬への態度を思い出してみてください。他のことに夢中になっていたのではありませんか?愛犬からの視線にも気づいていなかったのではありませんか?
自分以外の何かに夢中になる飼い主の気を惹くため、犬はわざと素っ気ない態度を見せることがあるんです。そのような態度でいれば飼い主が構ってくれる、と学習しているからです。
3.他のことに集中している
犬が素っ気ない態度をするのは、あなた以外の他のことに集中しているからです。
よくあるのは、ガムなどの硬く長く噛んでいられるおやつに集中していることです。近づくだけで唸り声をあげて威嚇したり、追い払おうと吠えたり、素っ気なく怒ったような態度をすることもありますよね。
犬がひとつのことに集中していられる時間は、わずか5分程度だとされています。あなた以外の他のことに集中している5分の間は、素っ気ない態度も許してあげてはどうでしょうか。
あなたが愛犬ではなく、スマートフォンに集中している時間よりは、ずっと短い時間だと思います。
4.眠気に襲われている
犬が素っ気ない態度をするのは、眠気に襲われているからです。
(飼い主が呼んでる…でも眠い…)という状況なのです。犬の睡眠時間の平均は12時間です。一日の半分を寝て過ごします。
高齢になればなるほど寝て過ごす時間は増え、半日以上を寝て過ごしていても決して珍しくはありません。
飼い主の声は届いています。今すぐ飼い主の元へ走って行きたい気持ちもあります。大好きだよ♡って飛びつきたい気持ちでいます。しかし、今はそれ以上に眠気に勝てないでいるのです。
お散歩の時間まで体力を温存しておこう…という本能的な働きもあるのではないでしょうか。
5.不調に耐えている
犬が素っ気ない態度をする時、不調に耐えている可能性を考えることができます。
シニア犬や老犬に多い関節の炎症による手足の痛みに耐えていることがあります。早食いが原因で起きた消化不良によるお腹の痛みに耐えていることがあります。
犬には「病院へ行かなければ…薬を飲まなければ…」という概念がありません。治まる時まで、ただジッと耐えることしかできないのです。
飼い主に訴えることができる犬もいますが、ほとんどの犬が我慢してしまいます。愛犬の素っ気ない態度を異常だと感じる時は、怪我や病気の症状が出ていないかどうか、体の隅々まで確認してみてください。
まとめ
犬が素っ気ない態度の時の心理を5つ解説しました。
- 安心しきっている
- 構ってもらえることを知っている
- 他のことに集中している
- 眠気に襲われている
- 不調に耐えている
私が愛犬に素っ気ない態度をされるのは、お散歩から帰った時と食事の後です。お散歩にも食事にも満足してもらえたんだな、と考えるようにしているので、寂しく思うことはありません。
あなたはどんな時、愛犬から素っ気ない態度をされているな…と感じているでしょうか。
犬に興味を持ってもらいたい時は、おやつや食べ物で誘うのではなく、犬の方から興味を持ってもらえるまで待つことだと思います。
興味がないような素っ気ない態度を見せつつ、実はあなたの情報を読み取ろうとしているのです。