犬には犬の友達が絶対に必要!?
では、犬の飼い主の中でも分かれてしまう意見を具体的に確認してみましょう。
1.絶対に必要!
犬には犬の友達が『絶対に必要!』派の意見には、「犬社会が学べる」「社会化が身に付く」というものがあります。
犬は生まれた時から社会を学んでいます。母犬から犬社会を教えられ、兄弟姉妹犬と一緒に学びます。飼い主からは人間社会を教えられ、人間社会に適応できるよう、しつけが行われます。
そして、母犬と離れた後、飼い主からは教えられることも学ぶこともできないことがあります。犬同士だからこそ学べることがあります。
多頭飼いをしていると、「飼い主に逆らってはいけないよ。おやつが減らされてしまうからね。」などと、先住犬と後輩犬の間で会話しているのではと感じられることがあります。
「どうやら今日は飼い主の機嫌が悪いらしい。構って攻撃はしない方がいい。僕たちだけで遊ぼう!」という会話もありそうです。
犬同士で喧嘩をした後、急激に距離が縮まり、仲良くなることがあります。子犬の頃の兄弟姉妹犬との喧嘩ではなく、犬の友達との喧嘩からも学べることがあるのだと思います。
2.いなくても問題ないけど、いたら良いよね…
犬には犬の友達が『いなくても問題ないけど、いたら良いよね…』派の意見には、「楽しみを増やしてあげられる」というものがあります。
- 貸し切り状態のドッグランで犬の友達が来るのを入り口の方を見て座ってずっと待ってる
- 犬の友達と待ち合わせをしてお散歩に行く日はいつもより長く歩いてくれる
- 家の前で犬の友達が出てくるのを待ってる
- 飼い主とは遊ばないのに犬の友達とは走り回って楽しそうに遊ぶ
犬が好きな犬にとっては、犬の友達がいることで楽しみを増やしてあげることができると思います。犬同士で追いかけっこをしたり、おもちゃを引っ張り合ったり、並んで歩くだけでも本当に楽しそうで、嬉しい!という気持ちが伝わってきます。
ただ、ここで注意したいことは、飼い主同士の人間関係。犬同士がどんなに仲が良くても飼い主同士が上手くいかない、ということもあるようで…。浅く広いお付き合いを好まない人にとっては、面倒に感じられることがあるかもしれません。
犬同士のトラブルは一切ないものの、飼い主同士のトラブルで困った!ということもよくある話です。
3.必ずしも必要だとは思わない
犬には犬の友達が『必ずしも必要だとは思わない』派の意見には、「犬の友達がいなくて困ったことがない」というものがあります。
- うちの子は他の犬に全く興味がない
- 人が大好き
犬の友達は1匹もいないけれど、人の友達がたくさんいるから幸せそう、と感じている飼い主もいらっしゃるようです。
過去に他の犬に怖い思いをさせられた経験があり、犬が苦手になり、他の犬と接することをしなくなってしまった、という愛犬を持つ飼い主もいらっしゃいます。
我が家の愛犬には、お散歩中に出会った野良猫の友達がたくさんいます。塀の上で待ち伏せをしてくれていたり、公園まで一緒についてきて追いかけっこをしたり、犬より猫の友達が多いです。
犬の友達は、必ずしも同じ犬でなければならない、ということはないと思います。人の友達でもいいですし、猫の友達でもいいです。
何より誰より、飼い主から愛されていることが愛犬にとって一番の幸せなのではないでしょうか。
まとめ
犬には犬の友達が絶対に必要なのか。飼い主からの意見は主に3つに分かれるようです。
- 絶対に必要!
- いなくても問題ないけど、いたら良いよね…
- 必ずしも必要だとは思わない
それぞれに理由もあり、メリットもあれば、注意点もあります。
実際、犬の友達が多い犬の飼い主を見ていると、社交的で明るく、人付き合いが上手なんだろうな…と思うことがよくあります。
愛犬に犬の友達を作る時は、飼い主同士の相性も見極めなければならないのかもしれません。