犬が膀胱炎になっている時のサイン
1.おしっこに血が混じる
犬が膀胱炎になっている時、おしっこに血が混じるのがサインのひとつです。
おしっこの量が多い時は、血が混じっていることに気づきにくいかもしれません。いつもよりおしっこの色が濃く感じたり、オレンジ色っぽく感じたりすることがあれば、血が混じっていることが理由である可能性があります。
2.おしっこの回数が増える
犬が膀胱炎になっている時、おしっこの回数が増えるのがサインのひとつです。
いわゆる頻尿という症状で、何度もトイレに行き、出ないにも関わらず、何度もトイレに行きおしっこを出そうと力んだりするのが特徴です。
そして、もうひとつ注目してほしい特徴が尿に血が混じる事です。全体的に赤くなる場合もありますし、尿の一部に血が混じることもあります。
3.少量のおしっこを数回に分けて出す
犬が膀胱炎になっている時、少量のおしっこを数回に分けて出すのがサインのひとつです。
おしっこを出す時には膀胱が収縮しますが、膀胱炎であると痛みが伴います。そのため、少しずつしかおしっこをすることができないのです。
落ち着かず、トイレを行ったり来たりすることもあります。部屋の中をウロウロと歩き回り、トイレ以外の場所でおしっこしてしまうこともあります。
4.おしっこをする時に声を上げる
犬が膀胱炎になっている時、おしっこをする時に声を上げるのがサインのひとつです。
膀胱が収縮する時の痛みによって、キャンッ!と甲高い声を上げることがあります。どのような声を出すかは犬によって異なり、唸り声を上げながらおしっこする犬もいます。
犬の膀胱炎の原因・検査・治療
犬の膀胱炎は意外とよく起こる病気です。うちの子はなったことないけど…という場合、もしかすると、症状やサインに気づけていないだけということがあるかもしれません。
膀胱炎の原因の7割は細菌感染で、メスに発症しやすく、再発しやすいです。
尿結石
犬の膀胱炎の原因には、尿結石があります。
- ストルバイト結石
- シュウ酸カルシウム結石
結石の種類は主に2つあり、ストルバイト結石であれば、療養食による治療と予防が可能です。
糖尿病
犬の膀胱炎の原因には、糖尿病があります。免疫力が低下することや尿糖が原因となり、膀胱内に細菌が繁殖しやすくなるためです。
クッシング症候群
犬の膀胱炎の原因には、クッシング症候群があります。免疫力が低下するために膀胱内の細菌が増殖しやすくなります。糖尿病も併発しやすくなるため注意が必要です。
尿検査が必須!
犬の膀胱炎の有無や感染を確認するためには、尿検査が必須です。
ストルバイト結石である場合、尿にキラキラと光る結石の存在が分かります。シュウ酸カルシウム結石の有無を検査するためには、エコー検査やレントゲン検査が行われることがあります。
治療法
- 抗生物質の服用
- 療養食への切り替え
- 手術
- 原因となっている病気の治療
細菌の感染が原因である場合、抗生物質の服用のみで完治する場合があります。ストルバイト結石が原因である場合、療養食による治療と予防が用いられることがあります。
シュウ酸カルシウム結石である場合、結石が尿道を塞ぎ、おしっこが出せなくなってしまうことがあるため、手術が必要になることがあります。
糖尿病など、膀胱炎の原因となる病気が発見された場合、その病気に対する治療が行わることもあります。
まとめ
犬が膀胱炎になっている時のサインを4つ解説しました。
- おしっこに血が混じる
- おしっこの回数が増える
- 少量のおしっこを数回に分けて出す
- おしっこをする時に声を上げる
外でおしっこをする犬の場合、膀胱炎の症状やサインに気づけないことがあります。
膀胱炎は犬によく起こる病気です。症状やサインが出ていない場合でも、年1回の尿検査をおすすめしたいです。