おとなしい性格の犬種:小型犬
1.シー・ズー
中国の宮廷で誕生したといわれるシー・ズーは、まっすぐで滑らかな美しい被毛と大きな瞳が特徴の犬種で、愛玩犬として生まれた犬種のためおとなしい子が多いです。
お尻をふるような独特の歩き方も優雅でキュート。噛み癖や吠え癖はあまりなく、甘え上手で穏やかな性格をしています。
シー・ズーを飼うなら、美しい毛並みを維持するためにも、こまめなブラッシングが必須になります。また、皮膚トラブルや眼の病気にも注意しましょう。
なお、太りやすい一面もあり、散歩や遊びでしっかりと運動量を確保してあげる必要もあります。
2.ボストン・テリア
アメリカ原産のボストン・テリアはそのタキシードを着ているような見た目と高い知性、穏やかで物静かなところから「アメリカの紳士」ともいわれる犬種です。がんこな一面もありますが攻撃性は低く、人懐っこい性格をしています。
ボストン・テリアも眼や皮膚の病気に気をつける必要があります。鼻まわりのしわには汚れや皮脂がたまりやすいので、忘れないようこまめにお手入れしてあげるのが大事なポイントです。
つるっとした見た目からは意外かもしれませんが、ダブルコート(二重被毛)の犬種です。さらに体温調節の苦手な短頭種でもあるので、熱中症になりやすい傾向にあります。室温調節や飲水量の確保など、熱中症対策は万全にしましょう。
3.キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル
キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルは協調性が高く、落ち着いた性格の犬種で、犬を飼ったことのない初心者の人でも飼いやすいとされています。活発なところもあり人と遊ぶのが大好きで、飼い主さんに寄り添ってくれるやさしい性格です。
僧帽弁閉鎖不全症などの心臓病にかかりやすい傾向にあるといわれています。僧帽弁閉鎖不全症はシニア犬のイメージがあるかもしれませんが、キャバリアは4歳ごろから発症するケースもあり、注意が必要です。定期的な健康診断を受けさせるようにしましょう。
また耳が垂れているため、耳の中が蒸れやすく外耳炎になりやすいです。耳を傷つけないよう耳掃除するか、難しいなら動物病院でお願いしてケアしていくのが必須です。
大人しい性格の犬種:中型犬・大型犬
4.バセンジー
バセンジーという犬種は耳慣れないかもしれませんが、古代エジプトから存在するといわれている由緒正しい犬種で、おとなしく内気な性格をしています。吠えにくく、たまに吠えるときには独特の高いヨーデルのような鳴き声で吠えるのが特徴です。
知らない人への警戒心が強いですが、上手く関係を作れれば飼い主さん家族には従順で甘えん坊になる傾向にあります。猫のように自分で毛づくろいをする面白い習性もあり、他の犬種に比べてお手入れが楽なのも魅力です。
寒さに弱いため、秋から冬にかけての温度管理が大切です。また腎臓関係の疾患になりやすい傾向にあるので、日頃から健康状態のチェックを欠かさないようにしましょう。中型犬ですが、元は猟犬のため大型犬並みの運動量の確保が必須です。
5.ゴールデン・レトリバー
人懐っこくおおらかで、穏やかな性格の子が多いゴールデン・レトリバー。美しい毛並みとその知性の高さ、愛らしさが魅力の犬種です。攻撃性はあまりなく、その場の空気を読むのが得意で、飼い主さん家族に合わせて行動できます。
その反面、子犬の頃はわんぱくで暴れん坊なところもあります。大型犬なので成長するとかなりパワーがあり、しっかりとしつけをしないと大変なことに。学習能力が高く寛容なので、小さい頃から正しくトレーニングすればよき家庭犬となってくれるはずです。
たれ耳なので、耳のトラブルには注意が必要になります。また高齢期に腫瘍ができる子も比較的多いので、早期発見、早期治療できるよう定期的に健康診断を受けるようにするのがベターでしょう。
被毛がダブルコートのため、日常生活ではブラッシングが必要です。夏の暑さ対策にも十分に注意してあげてください。
まとめ
今回は「おとなしい性格の犬種」をご紹介しました。
あくまで『他の犬種に比べてそのような傾向がある』というだけで、もちろん個々の性格は犬ごとに異なります。
それぞれの犬の個性を大事にしながら、その犬に合った快適な環境作りをしてあげたいですね。