もしかして不安なの?わんこの心細い仕草
1.飼い主さんの後をしきりについてくる
家の中を移動するたびに愛犬が後ろをずっとついてくる…。子犬にはよく見られる後追い行動ですが、普段は後追いをしない子がやたらと後をついてくるという場合には何らかの不安を抱えている可能性が高いでしょう。
「不安だからそばにいて。遠くに行かないで」という意味でずっと追いかけてくるのです。
2.所在なく歩き回っている
鼻をクンクン鳴らしながら、忙しなく家の中をうろうろしているという場合も、何らかの得体の知れない不安に襲われていると考えられます。不安でどこかに隠れたいのだけど、どこに行けばいいのかわからない、身を隠すのに適した場所がないという意味で、所在なくうろうろと動き回っていると考えられます。
3.クーンとか細い声で鳴いている
所在なく歩き回っているときにも見られますが、クーンとか細い声で鳴き声を漏らすのも、わんこが不安を訴えているときのサインです。この鳴き方は子犬の頃を模倣していると考えられ、「自分は小さくて弱い存在だから、不安な状況から守ってほしいよ」というアピールです。いかにも頼りない声で保護欲求を掻き立てようとしているのです。
4.カーミングシグナルを発している
わんこが不安やストレスを感じている時に発する代表的な行動に「カーミングシグナル」があります。これは自分や相手の心を落ち着かせようとしてとる行動で、具体的には下記のような仕草が認められています。
- あくびをする
- お腹を見せる
- 後ろ足で首の辺りを掻く
- 前足をしつこく舐める
- ぐるぐると回る
大丈夫!愛犬を安心させるために
1.普段通りの態度を心がける
愛犬が不安そうにしていると、ついこちらまで不安になって「どうしたの?大丈夫?」「何でもないからね」と過剰に声がけしてしまったり、愛犬のいつもと違う様子にパニックになってしまうかもしれません。
ですが、飼い主さんまで愛犬の不安に取り込まれてしまうのは絶対にNG。愛犬を安心させるためにも、飼い主さんは出来る限り「普段通り」を心がけましょう。
不安に陥っていても飼い主さんがいつも通りに落ち着いている様子を見ることで、わんこは「あれ?もしかしてこの状況は何も不安に思う必要はないのかな?」と気づくことができます。どっしりした態度で愛犬を安心させてあげましょう。
2.そっと寄り添う
不安がっている愛犬を見ると「大丈夫!」と力強く抱きしめたくなりますが、ただでさえ不安なときに突然強い力で抱きしめられると、わんこはびっくりしてしまう可能性があります。
ハグは人間にとっては大事な愛情伝達手段ですが、わんこの世界にはそもそも存在せず、身体を拘束されるだけの行為だからです。
愛犬が不安そうにしていたら、あまり介入しすぎず、近くでそっと寄り添ってあげるに留めましょう。わんこは飼い主さんの体温を感じるだけで安心できるものです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?愛犬が不安になっていることに気づいて正しく対処することも大切ですが、もっと大切なのは愛犬が何に対して不安を覚えるのか、どんなときに心細いと感じるのかを把握することです。
不安な状況や心細い環境はなるべく作り出さないように心がけたうえで、飼い主さんではどうにもできない場合には正しい方法でケアしてあげましょう。