1.犬同伴NGのお店
日本ではわんこ同伴で入れるお店はまだあまり多くはありません。一部のショッピングモールやアウトレットなどだと門戸を大きく開いているところもありますが、それでも全てのお店がわんこOKというわけではありませんから、入店する前にはわんこ同伴の可否をしっかり確認しておく必要があります。
食に関わるお店は多くが入店禁止
特にわんこ同伴NGの割合が高いのは、カフェやレストランといった食事をする場所や、食品を扱っているお店(もちろんドッグカフェ等は例外です)。
わんこの匂いや抜け毛が衛生的に問題になることもありますし、興奮したわんこが売り物の食品や人間の食べ物を口にしてしまうことでトラブルになる可能性もあります。「バギーの蓋を閉めておけばバレないだろう」といった安易な気持ちで同伴入店することは絶対にやめましょう。
2.犬NGの公園や寺社
室内は当然NGだけれど「外」ならどこでも連れて行って大丈夫!…というのは早計です。特に公園はわんこのお散歩スポットの代名詞とも捉えられていますが、わんこ立ち入り禁止のルールを設けているところも多いので注意が必要です。
また、近年のペットツーリズムの高まりでわんこ同伴で参拝できる寺社も増えてきていますが、一方でわんこの侵入を禁止している寺社や、地面を歩かせることを制限している場合もあるのでしっかり確認する必要があります。
最大のトラブルはわんこの排泄物
公園がわんこ立ち入り禁止となっている理由の多くは、わんこの排泄物の処理問題です。公園では多くの人がさまざまなアクティビティを楽しんでいますし、特に小さな子どもは、土に触れたり草花を摘んだりすることも多々あります。
そんなとき、わんこの排泄物が正しく処理されずに放置されていると利用者に大変な迷惑をかけてしまいます。かつてはわんこと一緒に散歩ができたのに、利用者の排泄物処理マナーがあまりに悪いため、わんこ立ち入り禁止になってしまったという公園も少なくありません。
寺社の場合には、「聖域」にわんこが入ることを良しとしない風潮があるのも遠因ですが、直接的にはやはり「聖域」への排泄物の放置が問題となっているケースが多いのです。
3.自然保護区
近年では犬連れ登山をする人も増えていますよね。実際、山を登ったり広大な自然の中に入ったりすると、野生を思い出したようにのびのび自由にはしゃぐわんこも多いもの。
そんな姿を見ていると「愛犬と一緒に雄大な自然を眺めて観光したい!」と希望する人も少なくないでしょう。ですが注意したいのは、いわゆる国立公園に指定されている地域や一部の山域などの自然保護区は、ペットの立ち入りが規制されているということです。
生態系の保護のために絶対NG
これらの自然保護区がわんこの立ち入りを禁止している一番の理由は、希少な生態系の保護です。自然保護区には貴重な動物が住んでいたり、植物が自生している場合も多く、わんこが立ち入ることでそれらの生態系に悪影響を及ぼす可能性が指摘されているのです。
「犬だって元々は野生で暮らしていたのに」「何で人間は良いのに犬はダメなの?」と考える人もいますが、生態系は一度崩れてしまうと取り返しがつきません。ルールに従い、禁止区域へのわんこの同伴は絶対にやめましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?愛犬と一緒に行ける場所が増えてほしいというのは、愛犬家みんなの夢ですよね。ですがその夢が実現できるかどうかは、私たちのマナーにかかっています。
私たちがマナーを守らなければ、犬NGの場所はどんどん増えていってしまうかもしれません。愛犬との行動範囲を広げるためにも、愛犬同伴マナーを守っていくことが大切です。