犬が嬉しい時でも怒った顔をする心理
犬が怒っていない時にも怒った顔をすることを「ムキ顔」と呼ぶことがあります。
マズルにシワを寄せ、犬歯をむき出しにし、ムキッと怒ったような怖い表情をすることからそう呼んでいます。
犬はなぜ嬉しい時でも怒った顔をしてしまうのか、意外な可愛い理由を一緒に読み取ってみましょう。
1.表情を作るのが苦手
犬が嬉しい時でも怒った顔をするのは、単純に表情を作るのが苦手だからです。
人が愛想笑いをするのと同じように、犬も笑顔を作ろうとして失敗し、怒った顔をしてしまうことがあるんです。
普段からあまり感情を表情に出すことのない、ポーカーフェイスな犬なのではないでしょうか。常に冷静で落ち着いた、クールな性格の持ち主なのかもしれません。
2.飼い主を喜ばせたい
犬が嬉しい時でも怒った顔をするのは、飼い主を喜ばせたいからです。
愛犬がムキーッと怒った顔をすると、思わず写真や動画を撮ったり、何度もムキッと怒った顔を見たくてからかってしまったりしたことがあるのではないでしょうか。
犬は人を楽しませたり喜ばせたりすることが大好きです。たまたまムキッと怒った顔をした時、飼い主が喜んでくれたことを学習し、また喜ばせたくて怒った顔を見せるのです。
3.ちょっぴり不安
犬が嬉しい時でも怒った顔をするのは、ちょっぴり不安だからです。
全く怒る気持ちはないのですが、ちょっぴり不安だな…という気持ちから、ムキッと牙を見せてしまったり、怒った顔をしてしまったりすることがあります。
「わんちゃん触りたい」と、見知らぬ子供が近づいて来た時、思わず怒った顔をしてしまうことがあり、怒っていて咬みつかれるかも…と、相手を怖がらせてしまうかもしれません。
見知らぬ人であること、行動を予測しにくい子供であること、自分に触れようとしていることからちょっぴり不安になり、怒った顔をしてしまっただけなんです。
我が家の中型の愛犬もよく「わんちゃん怒ってる」と、幼い子供を泣かせてしまうんです。怖がりで不安なだけなのですが、本当は人が好きで撫でてもらうことが好き♡という気持ちが伝わらないことが切ないですよね。
4.緊張している
犬が嬉しい時でも怒った顔をするのは、緊張しているからです。
動物病院の診察台に上がった時、獣医さんが触れようとすると、ムキッと怒った顔をすることがあります。獣医さんがアイコンタクトしようとしただけで怒った顔をする犬もいます。
本当は嬉しいんです。いつも大切に扱ってくれる獣医さんのことが大好きなんです。でも不安を感じられずにはいられない場所ですよね。
嫌なことばかりされるのが動物病院です。獣医さんは注射などの痛いこともします。そのため、会うだけでも緊張感を与える相手なのかもしれません。
5.嬉しくて興奮している
犬が嬉しい時でも怒った顔をするのは、嬉しくて興奮しているからです。
嬉しさと興奮の余り、マズルにシワが寄ってしまったり、歯をむき出しにしてしまったり、怒った顔になってしまうことがあります。
怒った顔で低い唸り声を上げながらも、嬉しそうに足元にまとわりついてきたり、興奮して飛びついてきたりすることがありますよね。
まとめ
犬が嬉しい時でも怒った顔をする心理を5つ解説しました。
- 表情を作るのが苦手
- 飼い主を喜ばせたい
- ちょっぴり不安
- 緊張している
- 嬉しくて興奮している
犬が嬉しくて怒った顔をしている時は、そわそわと落ち着かない気持ち、興奮している気持ちが含まれていることがよくあります。
見知らぬ犬である時、飼い主がそばにいない時は、不要に近づいたり触れたりしない方がよいでしょう。
