「吠えにくい」といわれている犬種とは
まずは、一般的に「吠えにくい」といわれている犬種を4つご紹介します。
1.キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル
「癒しのスパニエル」といわれることもあるキャバリア・キング・チャールズ・スパニエル。とても優しく穏やかな性格から、比較的吠えにくい犬種です。
協調性も高く、人や犬に対して警戒心が薄く大らかな性格だからというのも理由のひとつかもしれません。しつけやすくあまり手がかからないという飼い主さんも多い犬種です。
2.トイ・プードル
日本でトップクラスの人気を誇るトイ・プードルですが、実は吠えにくい犬種といわれています。賢く従順な性格で、空気を読むのが得意なタイプの子が多いです。
頭がよく、自己主張の強い部分もあり、そういったところから吠えるケースもあります。子犬の頃からしっかりとしつけをすれば、賢い犬ですから無駄吠えは減らせるはずですよ。
3.パグ
ぺちゃっとした鼻にがっしりとした身体、くるっと巻いた尻尾がユーモラスで可愛いパグ。愛玩犬として長く愛されてきた歴史もあり、攻撃性が低く明るく社交的な性格です。
パグのようにマズル(鼻口部)が短い犬は短頭種といいます。フレンチブルドッグやシーズーなどがあてはまりますが、短頭種の犬は吠えにくい傾向にあるといわれています。
また、吠えたとしても低い声でこもっており、うるさく感じないことが多いです。
4.ゴールデンレトリバー
温和で明るく、飼い主さんに寄り添ってくれるゴールデンレトリバーも、吠えにくい犬種です。身体が大きいので吠えるときの声は大きめですが、大らかな性格で必要で無ければあまり吠えません。
ただ子犬のときはやんちゃなところがあるので、無駄吠えするかしないかは、幼少期のしつけにかかっているといえるでしょう。
また、同じレトリバー種のラブラドールレトリバーも、比較的吠えにくいとされています。
犬が吠えているときの心理状態
吠えにくい犬種をご紹介しましたが、そもそも犬はなぜ吠えているのでしょうか。その心理を知れば、犬が吠えるのを改善できるかもしれません。
そこでこちらでは、犬が吠えているときの気持ちをまとめました。
警戒している
家族以外の人が近づいてきたり、チャイムなど普段とは違う音が聞こえてきたりしたときなどに吠えているのなら、それは犬が警戒しているからでしょう。
犬は縄張り意識の強い子が多く、自分のテリトリーに入ってきた見慣れないもの、見慣れない音に威嚇するため、あるいは家族に気付いてもらえるように吠えているのです。
ストレスを感じている
犬はストレスを感じているときにも、吠えることがあります。引っ越しのような環境の変化や長い留守番、苦手なブラッシングなどの、犬がストレスに感じているような心当たりはありませんか?
ストレスから吠えている場合、他にもカーミングシグナルや問題行動をやっていることも多いです。
犬のストレスは健康にも悪影響を及ぼすので、できるだけストレス源を取り除いてあげましょう。
要求している
「お腹がすいた」「かまって欲しい」など、飼い主さんにやって欲しいことがあるときに吠えているケースもあります。飼い主さんに要求したい気持ちから鳴いているのです。
吠えることで要求が通ったことを学習すると、ますます吠えるようになってしまうかもしれませんし、何でもかんでも犬の要求通りにしていると、わがままになってしまう可能性もあります。
要求吠えには応えずに、吠え終わった後に褒める、要求していたことをやってあげるなど「吠えない=いいことがある」と犬に覚えさせれば、自然と減っていくでしょう。
興奮している
人間でも、めったにないうれしいことがあったときに思わず声に出てしまうこともありますよね。犬も「飼い主さんと遊ぶのが楽しすぎて、テンションが上がり過ぎた」「大好きなおやつをもらえるのがわかって大喜び」など、興奮のあまりに吠えてしまうこともあります。
このように興奮していることが原因で吠えている場合は、犬が落ち着くまで待ってから次のアクションを取った方がよいでしょう。
また、犬は怒りによる興奮でも吠えることがあります。「ご飯をとられたくない」「これ以上嫌なことをされたくない」と怒っている感情から吠えることもあるのです。この場合は、すみやかに怒りの原因を取り除いてあげるようにしてくださいね。
まとめ
今回は吠えにくいといわれている犬種と、犬が吠えているときの心理状態についてご紹介しました。
犬は吠える動物ですから、吠えにくい犬種であっても、まったく吠えないようにするというのは無理な話です。
そのような現実を理解した上で、吠えている犬はどんな気持ちで吠えているのか、その心理状態を理解し、寄り添った対応をすることが大切です。