要注意!ごはんを嫌っているサイン
1.匂いを嗅ぐだけで手をつけない
出されたごはんを警戒するようにクンクンと匂いを嗅ぎ、そのままフンッと顔を逸らして食べようとしない…。食事を出した側にすると「何て失礼な態度!」と言いたくなりますが、これはわんこの「このごはんはイヤ」の典型的なサインです。
そのままその場を去ってしまう場合もあれば、違うものに差し替えてくれるのを期待するように止まっている場合もあります。
2.途中で食べるのをやめてしまう
多すぎる量を与えているわけでもないのに食べ残す、イヤイヤながら数口は食べ進めるものの、途中で食べるのをやめてしまうのも何かが気に食わない証拠。
「仕方ないから食べるか」と妥協して食べはじめたものの、やっぱり口に合わなかった、もしくは求めている味と違ったということなのかもしれません。
3.飼い主さんを見つめたり吠えたりする
食べ残したごはんの横でジーッと飼い主さんを見つめて何かを訴えてくる、あるいは飼い主さんに向かって吠えてくるというのも「このごはんはイヤだよ」という意思表示です。
吠えてくる場合には「違うのをちょうだいよ!」というあからさまな要求吠えのこともあるので、対応を誤って問題行動へとエスカレートさせてしまわないよう注意が必要です。
4.ごはんを食べ残すのにおやつは食べる
愛犬がごはんを食べない、食べ残すとなると「もしかして具合が悪いのかしら」と心配になる人がほとんどでしょう。実際に病気や怪我といった体調不良が原因で食欲不振になる例は少なくなく、食欲は健康のバロメータの1つといっても過言ではありません。
愛犬の食べ残しが体調のせいなのか、単なる偏食なのかを見分けるポイントは「ごはん以外のものを食べるかどうか」です。
ごはんは食べ残すけれどおやつはもりもり食べるというのであれば、体調はまず心配ありません。ただの偏食のサインだと判断してまず間違い無いでしょう。
どうしたらいい?わんこの偏食改善方法
1.トッピングなどを与えない
愛犬がごはんを食べてくれないと心配になって、何とかして食べさせたいと考えるのが「親心」ですよね。「食いつきを良くするために好物をトッピングしてあげよう!」と思うかもしれませんが、ちょっと待って。
確かにトッピングをすると嘘のように食べてくれるかもしれませんが、文字通り一度「味をしめて」しまうと、わんこはトッピングなしではごはんを食べなくなってしまう可能性があります。
トッピングしてもらうためにわざと食べ残すなんてことも。安易にトッピングするのは絶対にやめましょう。
2.一定時間食べなかったら片付ける
わんこがごはんを食べない、食べ残す場合には、とりあえずそのままごはんを出しっぱなしにして様子を見ます。
トッピングしてもらえる気配もなく、違うものに交換してもらえる可能性もなさそうだと思えばあきらめて食べる場合もありますし、空腹に負けて食べ始める場合もあります。
ですがだからと言って何時間も放置しておいていいわけではありません。食べなかった場合でも1時間程度を目安に片付けてしまいましょう。するとわんこも「今これを食べなければ何も食べられないんだ」と気づきます。
それでごはんを抜くことになってしまっても、1食や2食であれば健康面で問題が生じる心配はありません。
3.何種類かのフードをローテーションする
一定期間同じフードを食べていると必ず食べなくなってしまうというグルメなわんこには、何種類かのフードをローテーションして与えると良いでしょう。実はこの方法は栄養学の観点から考えても有意義なんです。
市販されている総合栄養食と呼ばれるフードは、わんこに必要な栄養を全て含んでいるとはいえ、1種類だけを食べているとどうしてもわずかな偏りは生じてしまうもの。そこで異なる種類、異なるメーカーのフードをローテーションすることで栄養バランスを補えるのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?わんこが偏食になってしまう原因はさまざまですが、飼い主さんがおやつをあげすぎたり、人間の食べ物をおすそ分けしすぎたりしたことによって舌が肥えてしまったというケースも実は多いようです。
愛犬の健康を守るためにも、正しい食生活をマネジメントしてあげたいですね。