愛犬が外にでると歩かなくなる理由
散歩好きなイメージの強い犬が、外に出ると歩かなくなるのはどのような理由からなのでしょうか。
1.幼すぎる
まだお散歩デビューして間もない子犬の場合は、せっかく外に出たのに動かない、ということがよくあります。これは、未知の世界の情報に驚いたり怖がったりしている状態で、外の世界に慣れるまではどうしても起こりうることでしょう。
不安でいっぱいになっている状態ですから、最初から無理に歩かせようとせず、抱っこやカートなどで外のにおいや音に少しずつ慣らしてあげることから始めてあげましょう。また、床とは違うアスファルトや土の感触を足裏に感じさせてあげるのも良いでしょう。
ただし、この状態のときに、無理やり散歩を続行すると散歩が嫌いになってますます外で動かなくなる可能性も。嫌がる場合は無理をせず、犬の様子をよく見ながら少しずつ外の雰囲気に慣らしてあげてください。
2.体の不調
家の中で元気に見えていた犬が散歩で急に歩かなくなった場合、ケガや病気等、体のどこかに異常がある場合があります。
足を痛がる素振りがないか、足裏をやけどしていないかなど、体のチェックをしてみましょう。足裏だけでなく、腰椎や股関節の異常から痛みを発して歩きたがらない場合もあります。
外傷がなくとも痛がる素振りが見られるようならば、獣医さんに相談をしてみて下さい。
更に、犬の顔の高さは地面にとても近いため、道路の照り返しによる熱の影響を、人間が感じるよりはるかに受けやすいと言われています。そのため、人間がちょっと蒸し暑いかなと思う程度の気温であっても、犬にとってはサウナのような状態に感じているかもしれないのです。
犬は暑さに弱い動物なので、このような状態では熱中症になって歩くどころではありません。散歩に出る前にアスファルトの温度を確認したり、裸足で道路に足を付けるかよく確認してあげましょう。
また、犬の年齢によっては、長距離の散歩が億劫になることもあるようです。年を取った犬の場合は運動の要求量も減り、歩くスピードもゆっくりになります。若いころと同じような距離を歩かせてしまうと、骨や関節に負担がかかり歩くのをやめてしまうことも。
歩くスピードや距離を見直し、疲れている様子であれば散歩ルートのショートカットをしたり、少しルートを変えて気分を切り替えてあげてみましょう。
3.甘えている
犬の中には、そもそも運動が好きではない子もいます。飼い主と外に出るのは楽しいけれど、自分で歩くのは億劫だと思う犬も中にはいるでしょう。
立ち止まったり歩くのを嫌がる素振りをすると飼い主が抱っこしてくれるということが続けば、運動が苦手な犬の場合はすぐにこれを覚えます。ちょっと嫌がったら抱っこしてもらえる、カートに乗せてもらえる、と学習してしまうのです。
たまになら良いのですが、あまりにもこれが続くようですと、愛犬が運動不足になってしまいます。
もし動きたくないそぶりを見せたら、散歩を終わらせて家の中に戻ってみましょう。「これ(動きたくないそぶり)をしたら散歩が終わってしまう」ということを愛犬に覚えてもらうと、動かなくなることも減っていくでしょう。
まとめ
「犬は散歩が好き」というのも全ての犬に当てはまるわけではありません。犬にも個性があり、散歩や運動がどうしても苦手な場合もあります。
しかし、運動不足解消とストレスの発散、社会化のためには、犬の散歩は欠かせません。
愛犬が散歩を嫌がる要因を少しでも減らし、快適に歩いてもらえるように、普段から愛犬の様子をよく観察しておきましょう。