注意!ペットホテル長期滞在のリスク
1.ストレスによる体調不良
たとえ通い慣れているペットホテルだったとしても、環境が変わるということはわんこに大きなストレスを与えます。
その度合いはわんこの性格やペットホテルの設備環境などによっても異なりますが、いつも飼い主さんとの距離が近く分離不安傾向のある子の場合やケージ内で過ごすことに慣れていない子の場合はその影響は甚大です。
不安やストレスでごはんを食べなくなってしまったり、嘔吐・下痢をしてしまうこともあり、1日や2日であれば大きな健康被害もそこまで心配ありませんが、長期間に渡ってしまうと命の危険にすら晒される可能性がないとは言えません。
2.感染症リスク
個室対応をしてくれるペットホテルもありますが、多くのペットホテルでは1つの空間内で多くのわんこが一緒に過ごすことになります。
もちろん利用条件として狂犬病予防接種や混合ワクチンが接種済みであること、健康であることを基本としている場合が大多数ですが、それでも健康なわんこばかりが集まるとは限りません。
中には飼い主さんも気づいていなかった感染症を持っている子も紛れているかもしれず、その子から感染症をもらってしまうリスクも少なくありません。長期滞在となると多くのわんこと関わることになるため、そのリスクは更に上がります。
3.わんこ同士のトラブル
長期滞在の場合、関わるわんこの数が増えることはご紹介した通りですが、そこで考えられるのがわんこ同士のトラブルに巻き込まれてしまうリスクです。
他のわんこに対する警戒心がもともと強い子はもちろんですが、フレンドリーな子であっても相手が警戒心の強いわんこであれば距離感や関わり方を一歩間違うとトラブルに発展しかねません。
また、長期滞在の不安とストレスでメンタルが不安定になっていれば、いつもはフレンドリーで優しい子が思いがけない行動に出ることもあり得ます。
よく検討を!ペットホテル以外の選択肢
長期のお預けになってしまう場合には、ペットホテル以外の選択肢を検討しても良いかもしれません。ペットホテル以上に愛犬に合った方法が見つかれば、ストレスを大きく軽減することができるでしょう。
1.親戚・知人の家に預ける
1つ目は王道ですが、親戚や実家、知人に預かってもらうという方法です。ある程度慣れている人にその人の家庭の中で見てもらうことができれば、全く知らないところで知らないスタッフにお世話されるよりは、わんこの負担も減るでしょう。
ただし注意したいのは、「愛犬がちょっと会ったことがある程度の親戚」や「犬好きで世話に慣れているのは間違いないけれど、愛犬にとってあまり馴染みのない人」に安易に預けるのは避けた方がいいということです。
飼い主さんにとっては安心でお金の節約にもなりますが、わんこにとってはペットホテルとさほど変わりがないうえ、逆に素人にお世話されることで不慮の事故やトラブルが起きかねません。
可能であれば、愛犬が何度か自宅におじゃましたことがあり、よく懐いている相手を選びましょう。それでも、その子の性格によっては上手くいかないこともあるということを覚悟しておく必要はあります。
2.ペットシッターサービスを利用する
日本ではまだあまりメジャーとは言い難いですが、ペットシッターサービスを利用するというのも1つの方法です。ペットシッターは飼い主さんが不在中の自宅にシッターさんが出入りし、わんこのごはんのお世話やお散歩をしてくれるといったサービスです。
自宅によく知らない他人が出入りするということに抵抗がある人もいるかもしれませんが、その辺りの抵抗感と安全面さえクリアしてしまえば、わんこにとっては暮らし慣れた自宅で長期間過ごすことができるのでとても安心できます。
3.わんこと泊まれる宿を探す
長期のお出かけ先が海外の場合や、会社の長期出張などの場合には少し難しいかもしれませんが、冠婚葬祭などで国内の遠方に長期滞在しなければならず、わんこを長期間お預けしなければいけないという場合は、思い切って現地でわんこと泊まれる宿を手配するというのも方法ではあります。
用事のある昼間は現地の一時預かりなどを利用し、朝晩はペット同宿の宿で一緒に過ごすことができれば、お預け時間がある程度長くなってしまっても、わんこもメンタルを保ちやすくなります。
ただし遠方の場合には、愛犬が長時間の移動に耐えられることが条件にはなってきます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?わんこと暮らすことを選択した以上、わんこを伴えない長期間の旅行はそもそも計画すべきではありませんが、冠婚葬祭や出張といったやむを得ない事情の場合には、悩んでしまうこともありますよね。
ペットホテルはとても便利ですし、上手に利用したいところですが、長期滞在の場合にはさまざまなリスクを加味したうえで愛犬が最も快適に過ごせる方法を選びたいですね。