犬が人を慰める心理
犬が人を慰めているように見えるときの心理とは一体どのようなものなのでしょうか。
1.いつもと違う様子が不思議
犬が人を慰めるのは、いつもと違う様子を不思議に思うからです。
犬は飼い主のいつもと違う様子に敏感に反応します。悲しんでいる時、落ち込んでいる時、飼い主の変化を感じ、「どうしたの?」と言っているのです。
悲しんで泣いている時は、顔を覗き込むように見つめてきたり、涙を拭くように舐めてくれたりすることがあります。落ち込んで寝込んでいる時は、布団の中に入って一緒に寝てくれることもあります。
2.楽しく笑ってほしい
犬が人を慰めるのは、楽しく笑ってほしいからです。
犬は飼い主の楽しそうな笑顔が大好きです。何気ない自分の行動を飼い主がゲラゲラと楽しそうに笑ってくれた時、犬は嬉しさと幸せを感じ、飼い主を楽しませようと何度も同じこと繰り返すようになります。
部屋の中を猛ダッシュで走り回った時、その姿が面白くて動画を撮ったり、笑い転げたりしたことはありませんか?飼い主を慰めたい時、犬はまた部屋の中を猛ダッシュして見せることがあります。
仰向けになって体をクネクネと躍らせたり、猫の鳴きまねをするかのような声を出してみたり、飼い主が楽しんで笑ってくれる行動や仕草や態度を見せます。
3.飼い主と同じことをしてあげたい
犬が人を慰めるのは、飼い主が同じことをしてくれたことがあるからです。
トイレを失敗し、飼い主に叱られるのではないか…と落ち込んでいた時、「大丈夫だよ。失敗してもいいんだよ。次はできるよ!」と、慰めてもらったのです。
飼い主が落ち込んでいる時、自分も同じことをして飼い主を元気づけたい!と思ったのでしょう。
笑顔でしっぽを大きく振りながら吠えたり、お気に入りのおもちゃを運んできて渡したり、散歩に誘うこともあります。愛犬と一緒に散歩に出たら、落ち込んだ気持ちもすっきりすると思います。
4.褒めてもらいたい
犬が人を慰めるのは、褒めてもらえるからです。
犬は飼い主を喜ばせることと同じくらい、褒めてもらうことが大好きです。飼い主を喜ばせることができた時、褒めてもらえたり、ご褒美のおやつをもらえたりすることを知っています。
慰めるという概念はないのかもしれません。飼い主が大好きだ、喜ばせたい、褒められたいという気持ちが、自然と人を慰めるような仕草・行動・態度となって表れるのではないでしょうか。
5.不安
犬が人を慰めるのは、不安だからです。
いつもと同じであることに安心を得ることができる犬は、いつもと違う飼い主の態度に不安を感じます。いつもの飼い主の姿に戻ってほしくて慰めるのです。
おやつちょうだい!とおねだりすることがあります。いつものように笑顔でおやつをくれるのではないか、と期待しているのです。
お散歩に行こう!と催促することがあります。いつものように楽しそうに一緒に歩いてくれるのではないか、と期待しているのです。
まとめ
犬が人を慰める心理を5つ解説しました。
- いつもと違う様子が不思議
- 楽しく笑ってほしい
- 飼い主と同じことをしてあげたい
- 褒めてもらいたい
- 不安
人を慰めたい時の犬の行動には主に2つのパターンがあるようです。ひとつは、相手の感情とは違う仕草・行動・態度で楽しませようとすること。
もうひとつは、相手と同じ気持ちになって、落ち込んだり悲しんだりしているような仕草・行動・態度で共感している様子を表現することです。
飼い主が楽しいと犬も楽しいです。飼い主が悲しんでいると犬も悲しいです。愛犬に楽しく幸せに過ごしてもらいたいのであれば、あまり落ち込んだ姿は見せたくないものですね。