犬を飼う前に知っておきたかった豆知識
1.子犬のお散歩デビューは「抱っこ散歩」から
子犬は、混合ワクチンの接種を済ませた後に外にお散歩に行けるようになります。いわゆる「お散歩デビュー」ですね。
いきなりリードをつけてお散歩させるよりも、飼い主に抱っこされた状態でお散歩する、抱っこ散歩からデビューするのがおすすめです。外の世界に慣れてもらうことが目的です。
抱っこ散歩から始めることで、リードをつけてのお散歩デビュー後も以下のような問題が起きにくいです。
- 車に飛びかかろうとする
- 人に吠える
- 犬に攻撃的になる
- 歩かない
- パニックになって暴れる
ペットカートを活用するのもおすすめです。
2.トイレの失敗は絶対に叱らないこと
子犬のトイレの失敗は絶対に叱ってはなりません。(絨毯におしっこしてしまったから飼い主さんは怒っているのか…じゃあ今度から失敗しないようにしよう!)などと、ポジティブな捉え方ができる犬はなかなかいません。
(ここで排泄したから叱られたんだ)と、叱られたことにショックを受け、「ここで排泄をしてはいけないのだ」と間違って学習してしまうことがあります。
たった一度の失敗を叱ってしまったことで、トイレトレーニングが失敗に終わってしまうことがよくあります。
雨の日も風の強い日も、寒い日も暑い日も、老犬になってからも排泄のために外に出なければならなくなってしまいます。
トイレの失敗は絶対に叱らないでください。イライラした態度を見せるのもダメです。逆に、トレイやシートで排泄することができた時、思いっきり褒めてあげてください。ご褒美におやつを与えてもよいです。
3.「おすわり」「待て」「放せ」「戻れ」を優先する
しつけは、「おすわり」「待て」「放せ」「戻れ」を優先することで子犬の安全と命を守ることができます。
興奮して暴れ、脱臼や骨折で病院へ行く子犬が多いです。おすわりや待てをしつけておくと、興奮を抑え、落ち着かせることができます。
子犬は何でも口の中に入れたがります。思わず飲み込んでしまうことがあります。(あ、いけない…!)と思った時には飲み込んでしまいます。「放せ」をしつけておくと、誤飲誤食を防ぐことができます。
ノーリードが許されたドッグランでも、「戻れ」をしつけておくとよいです。他の犬同士の喧嘩やトラブルに巻き込まれそうな時、飼い主の元にすぐに戻ることができるようにしておくためです。
「お手」「おかわり」「バーン」「回れ」など、愛犬がやると可愛い芸ってたくさんありますよね。すぐに子犬に教えたくなると思いますが、もっと重要なしつけから優先するようにしましょう。
優先順位を見極めることができない場合、何か教える時に(これは果たしてこの子の安全と命を守るためのしつけだろうか?)と考えるとよいと思います。
4.「ケージ」「キャリーバッグ」「クレート」に入ること
家の中を自由にさせている飼い主も多くいらっしゃると思います。ケージには入らないからと、お留守番ができるようになった後、処分してしまうものですよね。
子犬の時だけではなく、成犬になってからも「ケージ」「キャリーバッグ」「クレート」に入ることを嫌がることがないよう、しつけておくべきです。
数多く経験することではないと思いますが、災害時、愛犬が「ケージ」「キャリーバッグ」「クレート」に入ることを嫌がると、本当に苦労します。
ケージに入ることができない場合、同行避難や同伴避難を拒否される可能性もあります。
愛犬の安全と命を守るための備えとして、「ケージ」「キャリーバッグ」「クレート」は使い慣れたものであるべきです。万が一の時にだけ出されるものではなく、普段から見慣れた、入り慣れたものであるとよいです。
トリミングや動物病院に行く時にだけ使っていると、嫌なものとして認識してしまいやすいため注意しましょう。
まとめ
犬を飼う前に知っておきたかった豆知識を4つ解説しました。
- 子犬のお散歩デビューは抱っこ散歩から
- トイレの失敗は絶対に叱らないこと
- 「おすわり待て放せ戻れ」を優先する
- ケージキャリーバッグクレートに入ること
子犬の頃のしつけの失敗は、成犬になってからよく分かります。
どうして教えなかったんだろうか、どうして後回しにしてしまったんだろうかと、後悔することも多いです。
成犬になってからでもしつけはできます。ただ、子犬の頃の怖いもの知らずで、好奇心と吸収力の高いうちにしつけた方が覚えやすいのです。