犬が「寝たふり」をする理由
犬も「寝たふり」をします。どうして寝たふりなどするのでしょうか。犬が寝たふりをしているサインもあわせて解説します。
1.飼い主が出かけようとしていて不満だから
犬が寝たふりをするのは、飼い主が出かけようとしていて不満だからです。(一緒に連れて行ってはもらえないのか…またお留守番なのか…)と、ふてくされて寝たふりをするのです。
出かける直前になって寝たふりをすることってありませんか。帰宅した時のお出迎えはしてくれるけれど、出かける時のお見送りは絶対にしない、ということありませんか。
寂しいし、退屈だし、でも連れて行ってはもらえないし…と、ちゃんと理解して、不満な気持ちを表しているのです。
このような時の寝たふりをしているサインは、自分のベッドに入って出てこないこと、ソファーに寝転がって起き上がらないことなどがあります。実は目はしっかり開いていて、飼い主を追っているんです。
2.お散歩に行きたくないから
犬が寝たふりをするのは、お散歩に行きたくないからです。
トイレトレーニングができている犬の中には、お散歩に行きたがらない犬が意外と多いです。トイレはお家の中で出来るし、運動だってお家の中で出来るし、わざわざ外に行かなくても…と考えているのかもしれません。
「それなら飼い主も楽だ!」「今日は行かなくても良いかな!」という日があるのではないでしょうか。そうすると、いざお散歩に行こうとした時、寝たふりをすることで回避しようと考えるのです。こうすれば、「仕方がないな…」と、飼い主が許してくれると思っているからです。
このような時の寝たふりをしているサインは、その場で寝転がって目を閉じることです。「お散歩に行こうか!」と言われた途端、気持ち的には眠くなってしまうのです。体はしっかり起きています。
お散歩という言葉を聞いた途端、ケージに入っていく犬もいます。ちょうど寝る準備をしていたところなんです、というような表情をしていることがあります。
3.飼い主の怒りを静めたいから
犬が寝たふりをするのは、飼い主の怒りを静めたいからです。
家具や物を噛んで破壊するなど、大きなイタズラをしてしまい、飼い主にひどく叱られてしまったのでしょう。イライラしている飼い主の態度を見て、不安になり、緊張し、寝たふりをしてごまかそうとしているのではないでしょうか。
ケージやベッドで体を丸くして眠っている愛犬の姿を見た時、何だか哀愁が漂っているように見えて、(ああ…何であんなにきつく叱ってしまったんだろうか)と、飼い主の方が反省する気持ちになってしまうことがありますよね。
飼い主の怒りを鎮めるためには、反省した態度を示すためには、寝たふりをするのが一番いい方法だ!と考えているのではないでしょうか。
このような時の寝たふりをしているサインは、体をキュッと小さく丸めて寝ていることです。体調が悪い時にも見せる寝姿ですよね。
4.嫌なことをされることが分かったから
犬が寝たふりをするのは、嫌なことをされることが分かったからです。
- トリミングに連れて行かれる
- 動物病院に連れて行かれる
これは、飼い主がキャリーバッグやクレートを用意している時、察してしまうことがあります。
- 自宅シャンプーをされる時
- 爪切りをされる時
- ブラッシングをされる時
- 歯磨きをされる時
このようなお手入れをする時にも、飼い主はこっそり用意をしているつもりなのですが、なぜか愛犬には簡単に見破られてしまうのです。
このような時の寝たふりをしているサインは、いつもと違う場所で寝ることです。自分のベッドやケージの中、ソファーやクッションなどをお気に入りの場所ではありません。
身を隠したい、飼い主に居場所を知られたくない、という気持ちがあるため、いつもはくつろがないような場所、寝ることのない場所に隠れるようにして寝たふりをすることがあります。
まとめ
犬が寝たふりをする理由を4つ解説しました。
- 飼い主が出かけようとしていて不満だから
- お散歩に行きたくないから
- 飼い主の怒りを静めたいから
- 嫌なことをされることが分かったから
寝たふりをしているのではないか…と疑う時は、犬の耳の動きに注目してみてください。
飼い主の足音・物音・声に反応し、耳がぴくぴくとよく動いているはずです。聞くことで、飼い主の様子や反応、機嫌をうかがっているのです。このような時は(寝たふりをしている!)と考えてもよいと思います。