病院を受診するべき「あくび」のサインは?
犬は眠い時や退屈な時、ストレスを感じている時などにあくびをします。そのため、愛犬があくびしている場面に遭遇する飼い主さんは多いでしょう。
しかし、もしも以下のようなあくびのサインが見られた場合は注意が必要です。
- 短時間にあくびが続く
- 元気や食欲がない
- ふらつく様子が見られる
- 顎がガクガク震えている
これらの症状が見られる場合は、病気の可能性が疑われます。よく愛犬の様子を観察し、早めにかかりつけの動物病院を受診しましょう。健康診断を受けると何か見つかるかもしれません。
犬のあくびが増えた時に考えられる「病気」4選
では、犬のあくびが増えた時、どのような病気が考えられるのでしょうか。ここでは具体的にあくびと関連性のある病気を紹介します。
1.うつ病
犬のあくびは心理が影響することも多くあります。強いストレスや緊張状態にある時、あくびをすることで気持ちを落ち着かせようとしているのです。
そのため、あくびが急激に増えた場合、強いストレスを常に感じている状態に陥っている恐れがあり、それは「うつ病」のサインである可能性も疑われます。
ストレスの原因を知るためにも動物行動診療科のある動物病院や、精神疾患に強い獣医さんが在籍している動物病院を受診することをお勧めします。
2.てんかん
脳神経の病気の一種である「てんかん」は、突発性と症候性などさまざまな原因が考えられますが明確な発症原因はいまだに不明です。
突然痙攣を引き起こしたり意識を失ったり、落ち着きがなくなるといった症状を見せることが多く、あくびが急激に増えるという症状もてんかんの前兆で見られます。
3.貧血
貧血はさまざまな原因で起こり得る症状です。ふらつきやぐったりした様子を見せる、あくびが多くなるなどの症状が貧血のサインとして挙げられます。
女の子の場合は生理期間中に貧血症状を見せる犬も多くいますが、その他にも免疫異常や中毒症状、寄生虫感染など、さまざまな病気が原因で貧血を引き起こすことがあります。
4.低血糖
生後3ヵ月頃までの子犬に見られることが多い低血糖でも、あくびが多発するという症状が見られることがあります。子犬が低血糖を起こす原因で多いのは下痢や食欲不振です。子犬の低血糖は最悪の場合、死に至る危険性もあるので早急に動物病院へ連れていかなければいけません。
また、あくび以外にもふらつきや元気消失、痙攣などの症状が見られるため、子犬の時期に少しでも違和感を覚えたら動物病院を受診しましょう。
危険なあくびが見られたら病院を受診して改善を!
上記で紹介したような危険なあくびが見られた場合、どのように改善するべきなのでしょうか。基本的には飼い主の独断で決めるのではなく、まずはかかりつけの動物病院へ連れて行き診察や検査をしてもらいましょう。
何が原因であくびが急激に増えているのか正確に知ることで、今後の治療方針や接し方、改善ポイントなどを獣医師によってアドバイスしてもらえます。
ストレスが原因でうつ病になっている可能性が疑われる場合は、ドッグトレーナーや精神疾患に強い動物病院を紹介されることもあるでしょう。
まとめ
いかがでしたか。最近、愛犬のあくびが増えてきたと感じる方は、そのサインを見逃さず、他にも症状が出ていないか観察してみてください。あくびの増加だけでも病気の疑いがあるので、早めに動物病院を受診することをお勧めします。