ポインター
ポインターは、「鳥猟犬」として活躍してきました。
鳥を銃で撃ち落とすのはバディであるハンターの役割ですが、「ここに獲物がいるよ!」とハンターに知らせるのがポインターの役割です。犬が獲物である鳥を追いかけて捕えるわけではないのです。
「ポインティング」という動作によってハンターに知らせるのですが、このポインティングという言葉がポインターと呼ばれるきかっけになったとされています。
- 獲物を発見!
- 立ち止まって身をかがめる
- 鼻先を突き出す
- 片方の前足を上げる
この動作をポインティングと呼び、獲物がいることをハンターに知らせるための動作です。
イングリッシュポインター
イングリッシュポインターは鳥猟犬として活躍してきた犬であり、ポインティングドッグと呼ばれています。
猟犬であることから、スタミナ抜群の犬です。愛犬と一緒に運動をすることが好き!という人に向いている犬種だと言えます。
ワイマラナー
ワイマラナーにはポインターという名前は含まれていませんが、ポインターとしてグループ分けされる犬種です。
ポインターの血を受け継いでいるとされていますが、猟犬とは思えないほど美しい気品ある犬であったことから、上流階級の人のみが飼うことを許されていた時代があったそうです。
ハウンド
ハウンドは、「獣猟犬」として活躍してきました。
ハウンドという言葉には猟犬という意味があり、人が猟をして暮らすようになった時、初めて使役犬としての役割を担ったのがハウンドだとされています。
ビーグル
ビーグルは、ハウンドの中でも「セントハウンド」と呼ばれている猟犬です。
セントハウンドとは、嗅覚を使って猟をするハウンドのことを言います。獲物のニオイを追跡し、居場所を特定し、ハンターに知らせる役割があります。また、獲物の巣穴に自ら入り込み、外に出てくるように追い立てるという方法で猟をすることもあります。
ハンターに獲物の居場所を吠えて知らせるという役割を担っていたことから、今でも吠えやすいというデメリットを抱える犬種です。興奮すると激しく吠えることがあります。
サルーキ
サルーキは、ハウンドの中でも「サイトハウンド」と呼ばれている猟犬です。
サイトハウンドは、視覚を使って猟をするハウンドのことを言います。視覚によって獲物を追い、優れた俊足によって捕獲するのが役割です。
サルーキは現代に存在する犬の中で、最も古い歴史を持つとされている犬種です。古代から変わらぬスリムな体とエレガントな美しさから、神の使いであるとされてきました。
普段は温厚で優しく物静かな性格ですが、猟犬としての本能が刺激された時、飼い主をも驚かせる一面を見せてくれることがあります。
セッター
セッターは、鳥猟犬として活躍してきました。
獲物を発見したセッターはその場に静かに伏せをし、その体勢がハンターへの合図です。その姿に「セットする」という意味を込め、「セッター」と呼ばれるようになったとされています。
勢いよく飛びかかって捕獲するようなイメージもありますが、獲物がいることをハンターへ知らせることが役割なのです。
同じ鳥猟犬であるポインターとの違いは、ハンターに合図する時の姿勢です。片手を上げて合図するのがポインター、伏せをして合図するのがセッターと覚えておくとよいと思います。
イングリッシュセッター
家庭犬にも向くとされているイングリッシュセッターですが、猟犬であったことから動くものへの関心が高く、活発な性格であることに間違いないでしょう。
日本でも猟犬として活躍することの多い犬種で、水鳥の猟を行っていたことから、水遊びが得意な犬も多いとされています。
まとめ
猟犬にはどんな犬種があるのか、猟犬の役割について解説しました。
- ポインター
- ハウンド
- セッター
この3つが、「猟犬」と呼ばれる代表格の犬です。名前にこの言葉が含まれる犬種も多くいますが、ビーグルやサルーキのように含まれない場合もあります。