犬が高い場所に乗りたがる心理3つ
みなさんの愛犬は、ソファやベッドなど高い場所に乗りたがることはありませんか。乗りたがる様子を見ると(高い場所が好きなのかな?)と思ってしまいますが、実は犬は本来高い場所が得意ではありません。では、なぜ犬は高い場所に乗りたがるのでしょうか。
今回は、犬がソファなどの高い場所に乗りたがる心理をご紹介しますので、愛犬にはどの心理が当てはまりそうかチェックしてみてください。
1.周りの様子を確認したい
犬は「周囲の様子を確認するため」に高い場所に乗りたがることがあります。
野生時代の犬は、岩場など高い場所に乗って、敵がいないかどうか周囲を警戒する習性がありました。この習性が現代の犬にも受け継がれているため、ソファやベッドなど家の中の高い場所に乗って周囲を確認しようとするのです。
ソファやベッドに乗れば、小型犬でも飼い主の行動や家の中の様子を見渡すことができるので安心するのでしょう。
2.居心地がいい
犬は「居心地の良さ」から、高い場所に乗りたがることもあります。
犬は毛布やクッションなど、ふかふかした素材の物が大好きです。家の中でそのようなふかふかした素材の物がある場所といえば、ソファやベッドですよね。
犬はソファやベッドに登れば、ふかふか素材のものがあることを知っています。とくにお昼寝をする時や寛ぎたい時には、積極的に高い場所に登ろうとするでしょう。さらに、寒い冬はひんやりした床ではなく、ソファの上のような暖かい場所に乗りたがることが多くなるはずです。
3.飼い主の近くにいたい
犬が高い場所に乗りたがるのは、「飼い主の近くにいきたい」というのも理由の一つでしょう。
ソファやベッドで飼い主さんが寛いでいるのを見ると、犬は「ご主人の近くに行きたい!」と自分も高い場所に乗りたがります。
以前は「犬を高い場所に乗せるとしつけ上よくない」と言われることもありましたが、現在では「他のしつけをしっかりしていれば、一緒に自宅のソファやベッドに乗っても問題がない」という意見も採用されるようになってきました。
犬が高い場所に乗ることで起きるトラブル
犬は猫と違って高い場所への登り降りが得意ではありません。そのため、ソファやベッドから降りる時にケガをすることがあります。
興奮している状態でジャンプしたり、滑りやすく固いフローリングの床に降りたりする時には、特にケガをするリスクが高いです。また、誤って落下して負傷することも考えられます。
犬が高い場所に乗ったことで起きるケガには次のようなものがあります。
- 骨折
- 関節や腰を痛める
- 落下して頭を打つ
人間にとっては大した高さではなくても、犬が落ちて頭を打つと命に関わることもあります。中型犬や大型犬であってもケガをする可能性があるので、十分注意するようにしましょう。
犬が高い場所に乗りたがる時に注意すべきポイント
愛犬が高い場所に乗りたがる時は、ケガを防止するために環境を整えておくことが大切なポイントです。
- 背の低い家具を使用する
- フローリングには滑り止めをしておく
- ペット用の階段やスロープをつける
上記のような対策を取って、愛犬の身を守るようにしましょう。
まとめ
犬がソファなどの高い場所に乗りたがる心理をご紹介しました。
犬はもともと高い場所を怖がる習性がありますが、ソファやベッドなど自分が飛び乗れる高さであれば「ご主人の隣に行きたい」などの心理から乗りたがることも多いです。
犬が高い場所に乗ること自体に問題はありませんが、落下や着地に失敗してケガをするリスクがありますので、飼い主がしっかり対策してあげてくださいね。