1.フラッシュを焚いて撮影する
犬の写真撮影で特に気をつけたいのが、フラッシュです。暗い場所などできれいな写真を撮りたい場合には欠かせないフラッシュですが、犬の目にとっては刺激が強すぎるため、犬の撮影時には使用しないようにしましょう。
犬の目の網膜の後ろ側には、「タペタム」という層があります。それが微かな光も取り入れて反射させることで、暗い場所でも視力をサポートします。ちなみに、写真を取ったときに、犬の目が赤く光るのはタペタムによる反射です。
少しの光でも増幅させる働きをするため、フラッシュの光では刺激が強すぎてしまうのです。ただ犬を驚かせたり不快感を与えたりするだけでなく、最悪の場合網膜に炎症が起きたり網膜剥離を引き起こしたりすることもあるため、十分注意しなければなりません。
2.長時間撮影をし続ける
愛犬の写真を撮っていると、「もっと可愛い姿を…」と思って、ついつい長時間に及んでしまうことがあります。
しかし、カメラを向けられ続けたり、行動を制限されたりする時間が長く続くと、犬はストレスを感じます。
退屈さを感じて、飼い主さんに対して不満を持つようになることもあるので、愛犬の撮影は短時間で済ませるようにしましょう。または、犬が自然に過ごしているところを、さりげなく撮影するようにするなど工夫するといいでしょう。
3.スマホを近づけすぎる
愛犬の可愛い表情をカメラにおさめるために、必要以上にスマホを近づけすぎないように注意しましょう。
人間でも同じだと思いますが、スマホそのものやカメラのレンズを顔のすぐそばに近づけられると圧迫感を感じます。犬の場合はうっとおしく感じるだけでなく、カメラが何なのか理解できないため、不安や恐怖を抱かせることもあるでしょう。
犬の写真を撮るときは、カメラを直接的に近づけるのではなく、ズーム機能などを上手に活用して撮影するようにしてください。
4.理想のポーズやシーンを強制する
愛犬がしているユニークな行動や可愛い表情を、写真に収めておきたいと思うのは飼い主さんとして自然な気持ちだと思います。
しかし、愛犬が可愛い行動やポーズを長時間続けさせたり、「SNS映え」を意識して犬にとって負担になる体勢を取らせたりするのはNGです。
特に、年賀状に使う写真を撮るためなどに被り物をさせたり、高い場所に乗せてポーズを取らせたりといったことをする人もいますが、犬にストレスを与えることはできるだけ控えましょう。
飼い主さんの理想のポーズや恰好で写真撮影をする場合は、犬の反応を確かめながら短時間で手早く済ませるようにしてください。また、協力してくれた愛犬をたっぷりほめて、お礼をしましょう。
5.真剣になりすぎて叱る、真顔になる
愛犬の写真撮影をしているときに、飼い主さんがついしてしまいがちなNG行為が「険しい顔になる」というものです。
可愛い姿を撮りたい気持ちで真剣になりすぎてしまって、スマホの画面を険しい顔で見つめたり、犬に対して「もうちょっと待って!」「動かないで!」と厳しい口調で叱ったりしてしまうことはめずらしくありません。
そのような飼い主さんの様子を見ると犬は緊張してしまい、表情が硬くなってしまいがちです。愛犬の自然な表情や笑顔が撮りたいなら、まずは飼い主さん自身が笑顔で楽しそうに撮影に臨んでくださいね。
まとめ
愛犬の可愛い様子を写真に残しておきたいというのは、飼い主さんとして当たり前のことだと思います。
しかし、その気持ちが強くなりすぎて、犬にポーズを強制したり長時間撮影し続けたりして愛犬にストレスを与えてしまうこともあるので、注意しておきましょう。
最近では、「SNS映え」や「バズる」ことを意識しすぎてしまう人も多いので、無理強いせず、愛犬の自然な表情や行動をおさめるようにしてくださいね。