犬の留守番の時にやっておきたい配慮とは
やむを得ない事情があったとしても、犬をひとりで家においておくには様々な心配があるものです。犬が不安になっていたずらをしたりしないか、ご近所に迷惑になるようなことはやっていないかなど、短時間の外出でもためらってしまうことがあるでしょう。
犬の不安や心配を少しでも軽くするために、留守番をしてもらう際に気を付けておきたい配慮すべきポイントを確認しておきましょう。
1.留守番中の時間を昼寝時間にさせる
犬は飼い主を待っている間、ずっと起きているわけではありません。もともと成犬の睡眠時間は12~15時間ともいわれており、犬という動物は一日の大半を寝て過ごすものです。
しかし、留守番などで不安になっていると犬たちはぐっすり昼寝をすることができません。どうせ待っている時間なのですから、その時間はしっかりと昼寝をしていてほしいものですよね。そのためには、事前に十分に体力を使ってしっかりと疲れてもらうことが大切です。
つまり出かける前にしっかりと散歩や体力を使う遊びを行ってもらうことで、待っている間にぐっすり寝ていてもらおうという作戦です。2~3時間の外出であれば、事前に十分散歩した犬たちなら昼寝をしているうちに終わらせられます。トイレの心配もこれであれば解消できますね。
2.犬が過ごす場所を決めてあげる
留守番中に犬が落ち着いて過ごすことができる場所を用意してあげましょう。犬たちは広い場所にそのままの状態で置かれると不安になってしまうので、安心して潜っていられるハウスがあると良いでしょう。その際、設置する場所には注意が必要です。
お外から丸見えの場所やあまりに日当たりが良い場所の場合、犬たちは落ち着いて昼寝をすることができません。表を通る人や車が気になって都度吠えてしまって近所迷惑になったり、日当たりが良すぎて熱中症になったりする危険があります。
窓や玄関からは離れた場所で、犬が身を隠していると感じられるスペースを用意してあげましょう。またトイレを設置する場合も同じようにあまり表通りから見えないように落ち着ける場所にしてあげましょう。サークルのスペースに余裕があれば、寝床とは少し離してあげると良いようです。
この犬が過ごす場所はコンセントや壊れ物などの危険物からなるべく遠いところにしてあげたり、誤飲などの危険があるおもちゃを一緒に入れておかないようにする配慮も必要です。留守番中に事故を起こすことが無いようにしましょう。
トイレもいたずらが心配であればいたずら防止用のネットが付いたタイプのトイレトレイを利用するなどして練習をしてみると良いでしょう。
3.出かける前の行動をルーチン化しない
犬は飼い主の行動にとても敏感です。出勤前などは飼い主側もあわただしく準備するため、大体毎日同じような行動になりがちですが、この「同じ行動」をすることで犬は飼い主が外出することを敏感に察知します。
飼い主が外出することに気が付くと、犬は途端に落ち着かなくなるでしょう。不安がつのり、興奮していつもより飼い主にまとわりついたり飼い主の仕事のカバンにいたずらをしたりすることもあるようです。
犬たちをいたずらに不安にさせないために、出勤時や外出時の行動をルーチン化しないことも配慮の一つです。寂しかろうといって外出前に「いってくるね」という声掛けをする人も多いと思われますが、これも「飼い主が出て行ってしまう」ことを犬に知らせてしまうため、より不安にさせてしまう行動と言えます。
理想は犬がぼうっとしているうちに、いつの間にか飼い主の姿見えなくなったけどいつの間にかまたいた、という状況です。そのためには外出前の行動を不規則化してみることが大切です。また家にいるときに常に犬と一緒にいるという状況を変化させる必要があります。
いつの間にかいなくなっていたけど、待っていたら必ず飼い主は側に来る、ということを覚えてもらうんですね。家にいるときにも不意に別の部屋に行ってみて、しばらくしたら戻ってくるといったことで練習もできますよ。
まとめ
犬たち留守番には心配がつきものです。安全に過ごせるように、危険物や誤飲などのリスクがあるものを近くに置かない、片づけるなどの配慮は必ず必要です。また室内であっても気温差などにも注意が必要になることもあります。十分なお水などもしっかり用意してあげましょう。
また最初から長時間の留守番は絶対避け、少しずつ、短時間の留守番から徐々に慣らしてあげることも大切です。待っていたら必ず飼い主が帰ってくるということを、ゆっくりと、かつしっかりと教えてあげてくださいね。