犬がご飯の時間を把握している理由
犬は明らかにご飯の時間を把握しているように見えますよね。その理由についてみていきましょう。
体内時計によって調整されているから
犬がご飯の時間を把握しているのは、体内時計によって調整されているからなのではないか、ということが考えられます。
時間のリズムを刻むためのメカニズムは、犬の体の中でも私たち人間の体の中でも、時計遺伝子によって1日単位で調整される、と言われています。
朝起きて太陽の光を浴びること、朝ご飯を食べることによって、体内時計が刺激を受けることでリセットされます。朝、太陽の光を浴びることで体は「朝だ!」と認識し、体内時計が動き出すのです。
また、体の中には「副時計」と呼ばれるメカニズムがあり、これは朝ご飯を食べることによって動き出すとされています。
朝起きて太陽の光を浴びること、毎日ほぼ同じ時間に朝ご飯を食べることができている犬は、体内時計が狂うことはありません。もし少し狂ってしまう日があってとしても、また次の日にはリセットすることができます。
犬がご飯の時間を把握することができるのは、時計遺伝子を持ち、体内時計によって動かされているからなのではないでしょうか。
飼い主が規則正しい生活を送っているから
犬がご飯の時間を把握しているのは、飼い主が規則正しい生活を送っているからなのではないか、ということが考えられます。
- 朝、飼い主と共に起きる
- お散歩に行く
- 朝ご飯を食べる
- お留守番
- 飼い主が帰宅してお散歩に行く
- 夜ご飯を食べる
- 夜、飼い主と共に寝る
このように1日のルーティンが出来上がっているのではないでしょうか。1日に起こる出来事を犬も把握し、自然と行動しているのではないかと思います。
休日には飼い主が朝寝坊をすることもあるでしょうし、お散歩の時間やご飯の時間が遅れることもあるでしょう。そんな時は、愛犬から催促を受けるのではありませんか?
今日は休日だから…と考える飼い主とは違い、犬は毎日のルーティン通りに過ごそうとしているからです。いつもの規則正しい生活が身についているのでしょう。
時計が音やメロディーで知らせるから
犬がご飯の時間を把握しているのは、時計が音やメロディーで知らせるからなのではないか、ということが考えられます。
1時間ごとに音やメロディーが鳴って時間を知らせてくれる時計ってありますよね。0分には1回音が鳴って、30分には2回音が鳴る、という時計もあります。その音やメロディーを聞き分け、「ご飯の時間だ!」ということを把握することができる犬もいるのではないでしょうか。
車のエンジン音や飼い主の足音を聞き分けることができるように、時間によって異なる時計の音やメロディーも聞き分けることができる、ということも有り得ると思います。
そのためには、やはり規則正しさが重要であって、いつも同じ時間にご飯をもらえるということがポイントになると思います。
ルーティンがあるから
犬がご飯の時間を把握しているのは、ルーティンがあるからなのではないか、ということが考えられます。
我が家では、お散歩から帰ったらご飯、というルーティンがあります。朝のお散歩に行って帰ったら朝ご飯、夕方のお散歩に行って帰ったら夕ご飯、というような感じです。
このような場合、犬も時間が分かる、ということは当てはまらないように思います。お散歩の時間がズレればご飯の時間もズレるわけですが、いつもの時間にご飯を催促することがないからです。
ただ単純に、お散歩の後でご飯がもらえる、と把握しているのでしょう。
まとめ
犬がご飯の時間を把握している理由を解説しました。
- 体内時計によって調整されているから
- 飼い主が規則正しい生活を送っているから
- 時計が音やメロディーで知らせるから
- ルーティンがあるから
ご飯の時間は規則正しくなければならない!と言われることもありますが、飼い主の都合によって、ご飯を食べる時間が早くも遅くもなることがあります。
犬は「いつもと違う」ということに強いストレスを感じます。ですから、必ずしも規則正しいことがよいわけではないのです。
ご飯の時間が変わることもある、ということを犬が把握することができている方が、いつもと違うことが起きた時にもストレスを感じにくく、犬が穏やかに過ごせる場合もあるのです。
そのような意味では、たまにご飯の時間が遅れることもあってもよいと思います。帰宅が遅くなった日も、あまり自分を責めないで大丈夫です。