子犬のしつけでしてはいけない絶対NG行為
では、子犬のしつけにおいて、絶対NG行為とみなされることとはなんなのでしょうか。
1.家族によってしつけ方が違うこと
子犬のしつけでしてはいけない絶対NG行為は、家族によってしつけ方が違うことです。
家族それぞれが違ったしつけ方をすると、子犬を混乱させます。覚えるのに余計な時間がかかってしまいます。むしろ全く覚えてくれないこともあります。
子犬のしつけ方について家族でしっかり話し合い、しつけの優先順位やコマンド(言葉)などを統一させるようにしましょう。
子犬のしつけは、家にやって来たその日から行うのが基本です。家族間でのしつけに関する話し合いは、子犬を迎える前に済ませておくとよいです。
2.失敗を叱ること
子犬のしつけでしてはいけない絶対NG行為は、失敗を叱ることです。
とくにトイレの失敗は絶対に叱ってはいけません。トイレで排泄をすることができなくなったり、外に出なければ排泄をすることができなくなったりする原因になります。
「ああ!そこはダメだよ!」など、大きな声を出すこともしてはいけません。犬を驚かせてしまいます。叱られていると勘違いさせてしまうこともあります。
子犬のしつけでは、失敗を叱らないこと、成功を思いっきり褒めることが大切です。子犬に嬉しい体験を多くさせてあげることがポイントです。
3.甘噛みを許すこと
子犬のしつけでしてはいけない絶対NG行為は、甘噛みを許すことです。
可愛さからつい許してしまう甘噛みですが、子犬の甘噛みを許していると、成犬になってからも甘噛みをやめられなくなってしまいます。人の手を噛むことを悪いことだと知らずに育ってしまい、飼い主や他人の手を噛む犬になってしまいます。
そうすると、人に怪我を負わせるほどの強さで噛むこともあります。悪いことだと知らないからです。
それまで許されていた行為をいきなり「やめなさい」と言われても、犬には理解できません。そうなってしまわないよう、子犬の甘噛みは絶対に許してはいけません。人の手を噛んではいけないということを十分に教えてあげましょう。
4.夜鳴きをする子犬を構うこと
子犬のしつけでしてはいけない絶対NG行為は、夜鳴きをする子犬を構うことです。
子犬が夜鳴きをする理由は主に「不安」です。母犬と引き離されたこと、慣れない環境におかれたことで不安を感じて鳴くのです。
ケージの中で夜鳴きをする時、子犬の様子を見に行ったり、ケージから出して遊ばせたり、構うことで夜鳴き癖がついてしまいます。鳴けば構ってもらえる、と間違って学習してしまうからです。
室内の温度を子犬に合わせて調整し、子犬が安心して眠れる環境づくりをしましょう。ケージ専用のカバーや毛布で覆ってあげると、周りが見えなくなることで安心できる場合もあります。
どうしても鳴き続けてしまう場合には、子犬をケージから出すことはせず、飼い主がリビングで寝たり、寝室にケージを移動させたり対応してみてください。飼い主や家族の気配がすることで安心して眠ってくれると思います。
まとめ
子犬のしつけでしてはいけない絶対NG行為を4つ解説しました。
- 家族によってしつけ方が違うこと
- 失敗を叱ること
- 甘噛みを許すこと
- 夜鳴きをする子犬を構うこと
しつけは、犬の安全と健康と命を守るために行うものです。
- 抱っこでお散歩して外の世界に慣れさせる
- 体中のどこに触れられても嫌がることのないようにしておく
- 掃除機やドライヤーなどの騒音に慣れておく
このようなことも、子犬のしつけの一環だと思います。「おて」「おかわり」「おすわり」は、後から教えても問題のないしつけです。成犬になってからでもよいくらいです。
子犬のしつけは優先順位を考え、社会化期である生後4カ月くらいまでの間にどのような経験をさせてあげられるかによって、どのような犬へと成長するかが変わってくると思います。