1.こうしてほしい!要求吠え
わんこが明らかに飼い主さんに向かって吠えてくるとき、最も多いのは要求吠えです。ごはんの時間が近づいてきたから「そろそろごはんが食べたい!」、トイレをしたいから「お散歩に行きたい!」、暇だから「かまってほしい!」など、要求の内容はさまざまです。
無視が原則!簡単に応えないこと
要求吠えは場合によっては要求が叶うまでしつこく吠えてきたり、ボリュームや吠え方がエスカレートしてくることもあり、いわゆる「問題行動」に発展してしまうケースもあるので注意が必要です。
わんこが要求吠えをする場合、「前にこうやって吠えたら要求を叶えてくれた」という成功体験に基づくことがほとんどです。すなわち、要求吠えをやめさせるために最も大切なのは「成功体験をさせないこと」つまり「飼い主さんが簡単に要求に屈しないこと」。要求吠えをされていることが明らかな場合には、毅然とした態度で「無視」の姿勢を貫きましょう。
また、ここで大切なのは「うるさい!」「ダメ!」等の声がけも禁止ということ。吠え声に対して飼い主さんがアクションをしてしまうと、たとえそれが叱責であったとしてもわんこには通じず「吠えれば飼い主さんが反応してくれる!」と勘違いしてしまいます。かわいそうな気はしますが、心を鬼にして無視するのがお互いのためなのです。
2.嬉しすぎる!興奮吠え
飼い主さんが帰ってきたときのお出迎えや、ごはんをあげようとしたとき、散歩に行こうと準備をしているときなどにわんこが吠えてくる場合は、喜びが抑えられずに興奮して吠えてしまっている可能性があります。人間で言うところの「ひゃっほー!」と歓声を上げているようなイメージでしょうか。
落ち着かせて誉める練習を
興奮吠えは一時的なものであれば問題行動にまでは至りませんが、嬉ションを伴ったり、周囲のモノや人に危害を加えそうになるなど、あまりに興奮しすぎて手がつけられないほどとなるとやはり困りもの。
このような場合には落ち着かせる訓練をしましょう。最も効果的なのは「オスワリ」のコマンドを与えるもの。わんこが興奮して吠えているときに「オスワリ」の指示を出し、従うことができたらおやつなどのご褒美を与えて誉めます。
これを繰り返しているとわんこは「落ち着いてオスワリ」すれば誉めてもらえると学習します。また「オスワリ」が行動をリセットさせてくれるので、気持ちの切り換えにも役立ちます。
3.暇だよ〜!ストレス吠え
何かを要求している感じでも興奮している感じでもなく、ただやたらと飼い主さんに向かって吠えてくる…。こんな場合、わんこはストレスを抱えているのかもしれません。
私たちも気持ちが落ち着かないときやむしゃくしゃしているとき、「わー!!」と叫びたくなりますよね。わんこも同じなのです。
遊びや散歩でストレス発散
わんこのストレスの要因はさまざまあります。人間の場合、ストレスというと精神的なものというイメージが強いですが、わんこの場合に意外と多いのが運動不足によるストレスです。
家族の増減や環境の変化など、精神的なストレスの原因が思い当たらない場合には運動不足を疑うべきでしょう。こんなときは遊びの時間を増やしたり、お散歩の時間を長くしたりするなど、わんこの運動量を増やすことでストレス解消を図るのが一番です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?わんこは人間の言葉は喋れませんが、鳴き声で私たちに何かを訴えかけようとしています。愛犬からの貴重なメッセージをしっかり受け止めて解釈できるよう、普段から心と耳を研ぎ澄ませていたいものです。