1.飼い主さんの姿を目で追う
犬は飼い主さんにかまってもらうことで、幸せや満足感を感じることが多くあります。そのため、飼い主さんが出かけている時間が長い場合や、忙しくてあまりかまってもらえない場合などは、寂しさや孤独感を感じてしまいがちです。
このような犬は、いつ飼い主さんが自分に目を向けてくれるか、いつかまってくれるかということを考えて心待ちにしています。そのため、飼い主さんの行動をずっと見つめていて、アイコンタクトを取ろうとしたり、「かまって」と静かにアピールしたりします。
愛犬が飼い主さんの行動を逐一チェックしていて、飼い主さんが動くたびに「かまってもらえる!?」と期待して立ち上がったり近づいてきたりする様子が見られるときは、寂しさと退屈を感じているかもしれません。
コミュニケーションやスキンシップが不足していないか、一度日頃の関わり方を見直してみましょう。思い当たることがあれば、散歩や遊び、マッサージなどの時間を増やしてみてくださいね。
2.鳴いたり吠えたりする
犬は寂しさを感じると、「クーン」と小さな声で鳴くことがあります。いわゆる「甘え鳴き」と呼ばれるもので、まわりに誰もいないときのように孤独を感じたときに「クーン」「キュンキュン」といった声を上げます。
寂しさに耐えきれなくなると、さらに大きな声で吠えて飼い主さんを呼ぶことがあります。仲間を呼んだり合図をしたりするための遠吠えのように、「ワオーン!」と長く吠えることもありますし、飼い主さんが「どうしたの?」と声をかけてくれるのを期待して激しく吠え続けることもあります。
寂しさから出る鳴き声や吠え声に対して、「どうしたの?」と声をかけたり、近づいて抱き上げたりすると、犬は「吠えれば飼い主さんが来てくれる」と学習してしまうことがあります。
犬が鳴いたり吠えたりして寂しさを感じていることに気がついたら、そのタイミングでかまうのではなく、吠え止んでしばらくしてからコミュニケーションを取るようにしましょう。また、普段の関わりも増やすようにしてくださいね。
3.自分の前足を舐め続ける
犬が自分の前足を延々と舐め続けているとき、犬は寂しさからストレスを感じてしまっていることが考えられます。
犬は強いストレスを感じると、自分の足をなめたり尻尾をかじったりというような自傷行為を行うようになることがあるのです。これはストレスによって無意識に行っているものなので、止めたり叱ったりしてもなかなか改善されません。
また、足や尻尾が炎症を起こしたり出血したりしても、やめることができなくなっていることもあります。
このような行動が見られるときは、無理に止めたり叱ってやめさせようとしたりすると、余計にストレスをかけて悪化させてしまうことがあります。自傷行為をしているときは、別の行動に誘導して自然にやめさせるようにして、日頃のコミュニケーションを増やすことで根本的なストレス解消を目指しましょう。
4.いたずらや破壊行動をする
犬が寂しさでストレスを感じているとき、自分自身を傷つける行動をするだけでなく、破壊行動などによってストレスを解消しようとすることもあります。
人間でもストレスを感じたときにスポーツをすることですっきりすることなどがあると思いますが、犬も本能的な行動をしたり激しく動き回ったりすることでストレスを発散することがあるのです。
なかには、飼い主さんの気を引くためにいたずらをすることもあります。このような場合は、飼い主さんが「ちょっと!」「やめてー!」などと言いながら笑ったり、犬を抱き上げて止めたりすると余計にそうした行動が増える可能性があるので注意しましょう。
まとめ
犬は大好きな飼い主さんと一緒にいたり、遊んだりなでてもらったりすることが大好きです。そのような時間を過ごすことで、幸せや精神的な満足感を感じられるからです。
その一方、ひとりでいる時間が長かったり飼い主さんにかまってもらえなかったりすると、寂しさを感じ、ストレスを溜めてしまいます。ストレスは犬の心身に悪影響を与え、飼い主さんとの関係も悪くしてしまうことがあります。
愛犬が寂しがっている様子が見られたら、日頃の関わり方を見直して、スキンシップや遊びの時間を増やしてストレスケアをしてあげましょう。