1.外で怖い思いをした
散歩やお出かけが好きな犬が、突然外に出たがるのを嫌がるようになったときは、外で嫌な思いや怖い経験をした可能性があります。
散歩に出たときに他の犬に吠えられたり攻撃されたりして不快な思いをしたり、工事現場の騒音や雷の音で怖い思いをしたりといった経験で、外の世界そのものに恐怖や不安を感じるようになってしまうのです。
外が好きだった犬が、突然出たがらなくなったときは、少し前の散歩やお出かけのときのことを思い返してみてください。会った人や犬、出かけた場所、見たもの、聞いた音など様々なことを思い出してみて、愛犬が不快な思いや怖い思いをした要因がないか探してみましょう。
対処法
愛犬が外で怖い思いをしたことで、外に出たがらなくなってしまった場合は、改めて「外は楽しいところ」だということを教えてあげましょう。無理やり遠出する必要はなく、まずは家の前や庭に出るだけでもOKです。
外に出たら特別なおやつを与えたり、大好きなおもちゃで遊んだり、マッサージをしたりして楽しい経験をさせてください。そして、犬が不快な思いをしないうちに短時間で散歩を切り上げて帰りましょう。
(楽しかったなぁ)(もう少し外にいてもよかったなぁ)と犬に思ってもらえることが目的なので、無理強いして遠くまで出かけたり長い時間外にいる必要はありません。
はじめはすぐに帰ることになるかもしれませんが、少しずつ時間を伸ばす形で気長に取り組みましょう。
2.体調が悪くて動きたくない
外に連れて行こうとしても犬が嫌がって動かなかったり、いつもは喜ぶ散歩にしぶしぶ出かける様子を見せるようになったりしたとき、体調が悪い可能性も考えられます。
人間でも同じですが、足腰に痛みを感じていたり、頭やお腹に違和感があったりすると、あまり積極的に動きたいとは思いませんよね。そのため、普段は元気な犬が動きたがらなくないときや、体の動きが変だと感じることがあるときは怪我や病気が隠れていることも考えてみましょう。
出血しているなど見た目にわかりやすい怪我だけでなく、足裏に小さなとげが刺さっていたり関節を痛めていたりといったわかりにくい怪我もあります。また、腹痛など外からではわからない痛みや違和感を感じていることもあるでしょう。
対処法
体に異常がある場合は、外に出たがらないだけでなく、家の中でも動きが鈍くなって寝ている時間が増えます。
犬の全身を毛をかき分けながらしっかりと見て、その後手のひらで触ったり軽く押したりして、犬が嫌がる場所がないか確認してみてください。また、食欲が低下することも多いので、思い当たることがあれば動物病院で相談するようにしてください。
3.首輪やリードが嫌い
子犬や引き取ったばかりの保護犬などが外に行くのを嫌がるとき、首輪やリードに対して抵抗感を持っていることがあります。
首を絞めつける感覚があって首輪に不快感を感じたり、リードで引っ張られることで痛みを感じたりと、体や行動を拘束されることが嫌で散歩を拒否する犬もいます。
前述した通り、首輪やリードをつける経験が少なかった犬や、首輪やリードに対してトラウマを抱えている犬に多く見られますが、首輪やリードを新しくしたときにも同じようなことが起こる可能性があります。
対処法
首輪やリードに抵抗感を感じている様子が見られる場合は、首輪やリードを好きになれるように時間をかけて慣らしてあげることが大切です。
まずは首輪やリードに犬が自分から近づいたらほめたりおやつをあげたりし、次は首輪を一瞬つけて外す、家の中で首輪をつけてからご飯をあげるなどをくり返し、首輪やリードへの違和感や不快感を取り除いてあげましょう。
まとめ
犬が外に出たがらないときは、外で怖い思いをしたことによるトラウマを抱えていたり、体調不良に陥っていたりすることが考えられます。また、首輪やリードに抵抗感を感じていることもあるでしょう。
まずは外を嫌がる原因を探し、それに応じた対処をすることが大切です。その際には、強引に連れ出したり無理やり遊ばせたりすることは避けてください。
犬が外に興味を持ったり楽しんだりできるように、時間をかけて取り組んであげましょう。