犬は表情や仕草で気持ちを伝えてくることが多い
犬は人間の使う簡単な言葉を学習することは可能です。しかし、複雑な言葉や文章を正確に理解することは難しく、当然言葉を話すことはできません。
しかしその分、犬は表情や仕草、行動などのボディランゲージで気持ちを伝えてくることが多くあります。例えば、アイコンタクトは日常でよく見せるコミュニケーション手段の1つです。
このように、愛犬たちが一生懸命伝えようとしてくれるサインを受け取り、正しく汲み取ってあげることが、お互いに信頼関係を築く上で大切なコミュニケーション方法の1つとなります。
可愛い!犬が上目遣いをしてくる5つの心理
では、愛犬たちが何かを訴えかけるように上目遣いをしてくる時、どのような心理状態なのでしょうか。ここでは、犬が飼い主に上目遣いをしてくる時に考えられる心理を解説します。
1.甘えている
犬が上目遣いをしてくる時に考えられる理由として、最も多い心理が「甘えたい」「かまってほしい」という気持ちです。
実際、飼い主の視界に入ってきたり、前足を乗せたりしながら上目遣いをしてくる愛犬を見ると、「甘えたいのかな」と感じる飼い主さんも多いでしょう。ぜひ愛犬と向き合うコミュニケーションタイムをとってあげてください。
2.何かしてほしいことがある
犬は「これがほしい」「これをやってほしい」という要求を訴える時にも上目遣いで見つめてくることがあります。例えば、飼い主が何かを食べている時に上目遣いで見つめてくる場合は、「それ、僕もほしいな」という心理が働いていると考えられるでしょう。
他にも「そろそろ散歩の時間じゃない?」「おやつがほしいな」「遊んでほしいな」など、さまざまな要求心理が考えられます。
中には以前、上目遣いをした時のことを記憶しており、「こうすれば要求に応じてくれるかも」と悪知恵を働かせる犬もいるので侮れません。
3.何かに怯えている
背中を丸め、尻尾を足の間に挟み込むような姿勢をとりながら上目遣いをしてくる愛犬に、「何か不安なことがあるのかな」「怖いことでもあったのかな」と心配になった経験があるという飼い主さんも多いでしょう。
このような様子を見せている時は、まさしく愛犬が何かに対して不安や恐怖を抱いているサインです。
原因を突き止め解消してあげられるならば良いですが、難しい場合は隣で宥めてあげたり、別のことに興味を持たせて気を紛らわせてあげたりしましょう。
4.怒られることをしてしまい不安になっている
不安そうな様子で上目遣いをしてくる犬の中には、イタズラをしてしまったなど、飼い主に怒られることを理解した上で不安になっている犬もいます。
どこか緊張した面持ちで、少しだけ飼い主と距離を保ちつつ上目遣いでチラチラと様子を窺ってくる時は、「何かやらかしたのかも」と室内を隈なくチェックしてみましょう。
イタズラなどの故意的なトラブルは叱る必要がありますが、トイレの失敗などは強く叱らず、黙々と後片付けしてあげましょう。
5.体調不良やストレスを訴えている
心細そうに上目遣いで近づいてきたり、上目遣いをしながら「クンクン」と不安そうな鳴き声を出している場合は、体調不良や強いストレスを抱えている可能性も考えられます。
1日中元気がなかったり食欲がないなど、何らかの症状が起きているという場合は、かかりつけの動物病院に連れて行き、診察や必要に応じて検査してもらいましょう。
また、場合によっては寂しさや生活環境によるストレスが関係していることもあります。生活環境の改善や、分離不安予防のための接し方の見直しなどを行いましょう。
まとめ
いかがでしたか。犬が上目遣いをしてくる場合、その多くは「甘えたい」という欲求や「〇〇してほしい」などの要求です。しかし、中には不安を抱えていたり体調不良を訴えていたりするケースもあるので、サインを見逃さないよう注意しましょう。