1.ゴールデンレトリバー
身体が大きくやんちゃな面がある
賢く温厚で人気なゴールデンレトリバー。実はやんちゃな面もあります。活発でいたずら好きなところがあり「家具をボロボロにされた」「帰ったら家が大変なことに」なんて飼い主さんの声も聞かれます。
身体が大きくパワーがあるので、しっかりとしつけないと飼い主さんや家族だけでなく、他の人や犬に迷惑をかけてしまう可能性もあります。本来能力が高く、温和で聡明な犬種なので、ちゃんとしつければ穏やかで幸せな関係を築けるはずです。
正しい訓練をしないと大変なことになるという点で、飼育難易度が高いと言えます。
ケアが大変
ゴールデンレトリバーはダブルコートという被毛が二重構造になっている犬種です。そのため抜け毛が多く、換毛期は気付くとブラッシングしていても床のあちこちで抜け毛を発見するという飼い主さんの声も多いです。毎日のブラッシングや定期的なシャンプーは欠かせません。
犬は体温調節が苦手ですが、ゴールデンレトリバーはダブルコートなので暑いのがとても苦手です。エアコンなど暑さ対策をこまやかにしてあげる必要があります。
また大型犬なので飼う上で考えないといけないのが、シニアになってからの介護です。自力で動けなくなった場合、飼い主さんが抱っこして移動させないといけない場面も出てきます。
2.柴犬
しつけが難しい
「犬を飼うなら、柴犬を飼ってみたい」という声が多い柴犬。ですが柴犬はしつけが難しい傾向にあります。柴犬は独立心が旺盛、かつ警戒心が強い性格で、子犬の頃から適切にトレーニングしないと、飼い主さんの言うことすら聞かない状態になることもあるのです。
その自立心から、自分の気分でない時にベタベタされるのは嫌がりますし、警戒心が強いので、他の人や犬とトラブルになってしまうことも。柴犬の性質をよく知ったうえで飼う必要があります。
運動量が必要でお手入れも大変
狩猟犬でもあったので、運動量の確保も必要ですし、ダブルコートなので抜け毛のお手入れも必要となります。犬を飼い慣れていない人にとっては、ハードルの高い犬種です。そういった面をクリアし、しっかりとしつけができたなら、忠誠心が強い犬種なので唯一無二の関係を築けるでしょう。
3.ジャックラッセルテリア
とにかく運動量が必要
「信じられないくらい元気」「遊ぶのが大好き」という飼い主さんの声が多いジャックラッセルテリアは、キツネ狩りの狩猟犬として生まれた犬種です。筋肉が発達しており、そのスタミナは群を抜いています。
毎日の散歩はもちろんのこと、ドッグランでありあまるエネルギーを発散させてあげたり、狩猟を模倣してボール遊びや引っ張り遊びをしたりと、とにかく運動が必要です。小型犬ですが運動量は大型犬並みなんて声も。
ジャックラッセルテリアを飼うには、飼い主さんの時間・体力が必要不可欠という意味では、飼育難易度が高いと言えるでしょう。
コントロールが難しい
ジャックラッセルテリアは好奇心旺盛で、勇敢な性格の犬種です。狩猟犬に分類される犬種なので、獲物に素早く反応して、立ち向かっていくという側面が性格に出ているのかもしれませんね。
野良猫などに気付いてしつこく追いかけまわしたり、自分よりも大きな犬に対抗したりするケースもあるようです。また頭がとてもよく、飼い主さんの力不足を見抜くとパワーバランスが崩れてしまいます。
正しく訓練すれば従順ですし、陽気な性格なのでアクティブな飼い主さんと楽しいペットライフをおくれる犬種です。ただ運動量や狩猟犬ならではの性格から考えると、「愛くるしくて飼いやすい小型犬」というイメージで飼うと、かなりのギャップが生じるかもしれませんね。
4.ビーグル
吠え癖がある
たれ耳につぶらな瞳が可愛らしいビーグル。実はビーグルも元は狩猟犬で、ジャックラッセルテリアのようにある程度の運動量の確保がポイントです。またそのたれ耳ゆえに、耳のお手入れも必要になりますが、一番問題になりやすいのはビーグルの「吠え癖」です。
ビーグルは群れで狩りをしていました。仲間に獲物のありかを知らせるために、互いに吠えながら狩りをしていたためか、犬種的に吠える習性があり、またよく通る大きい声で吠える傾向にあります。
少々頑固なところもあるので、子犬の頃から適切にトレーニングをして無駄に吠えないよう対策する必要がある犬種です。しつけがうまくいかないと、集合住宅や隣家と密接しているようなおうちでは、その声でご近所トラブルに発展するケースもあります。
飼い方・育て方が重要
やんちゃなところはありますが、正しく飼えば愛嬌があり協調性も高い犬種です。そんなビーグルに魅せられてか、「次にお迎えする子もビーグルが良い」「先代もビーグルだった」という声も多いです。
ただビーグルの性質を理解せずに飼うと「うるさい」「手に負えない」と飼い主さんにとって辛い状況になってしまうという意味で、飼うのが難しいと言えます。
まとめ
今回は人気犬種の中から、飼育難易度が高いと言われている犬種を4つご紹介しました。
その犬種ごとの性質を知らないままに、犬を飼うと飼い主さんと犬双方が辛い思いをすることにもなりかねません。一時の感情に流されず、「正しくしつけし、最後まで飼えるのか」という目で犬種選びをしてくださいね。