愛犬を幸せにするたった1つの方法とは?
愛犬を幸せにできるのは飼い主しかいません。愛犬を幸せにするために飼い主にできること、つまり愛犬を幸せにする方法はたくさんあります。愛情をたくさん注ぐこと、社会化やしつけを行うこと、毎日コミュニケーションを取ること、健康管理をすることなど、数え上げればきりがありません。
もしも数ある愛犬を幸せにする方法の中から1つに絞るとしたら、それは「最後まで一緒にいること」ではないでしょうか。犬は信頼する飼い主と一緒にいるときが一番幸せで、最後の最後まで一緒にいることを望んでいるからです。
愛犬との暮らしは飼い主にとって楽しく幸せな反面、大変なことも少なくありません。しつけには根気がいりますし、毎日のお世話も決して楽ではありません。またケガや病気をすれば治療が必要ですし、老犬になれば介護が必要になるかもしれません。
それでも変わらぬ愛情を持ってお世話をし続けて最後まで一緒にいることは、飼い主としての責務でもあります。動物の愛護及び管理に関する法律(動物愛護管理法)では、終生飼養(動物がその命を終えるまで適切に飼うこと)の義務が明記されています。
愛犬を幸せにするため、そして飼い主の責務として最後まで一緒にいる覚悟がないのなら、犬を飼うべきではありません。
飼い主として絶対に必要な心構えとは?
ここからは、愛犬を幸せにするたった1つの方法は「最後まで一緒にいること」だということを踏まえて、飼い主として絶対に必要な心構えをご紹介します。これから犬を飼おうとしている人だけでなく、すでに犬を飼っている人も、ぜひ今一度確認してみてください。
1.お世話には体力と時間が必要
犬を飼ったら毎日お世話をしなくてはいけません。散歩へ連れて行って食事を与え、ブラッシングや歯磨きなどのお手入れや掃除などもしなくてはいけません。
こうしたお世話は実際に毎日やってみると大変で、それなりの体力と時間が必要です。このことを十分理解しないで犬を飼い始めてしまうと、大きな負担になる可能性があります。中には「世話ができない」と、犬を手放す選択をしてしまう人もいます。
2.お金がかかる
犬を飼うとお金がかかります。経済的な理由で犬を飼い続けられなくなる人は少なくありません。
飼い始めるときには犬用グッズの購入や畜犬登録料などにお金がかかり、飼い始めたら毎月ドッグフード代やペットシーツ代が必要です。
そのほかにもフィラリアやノミ/マダニの予防薬、狂犬病予防注射、混合ワクチン、健康診断などの予防医療費、避妊/去勢手術代、シャンプー/トリミング代、ペット保険料など多岐にわたってお金がかかります。
また病気やケガをすれば医療費がかかり、これは全額飼い主の負担となります。ペット保険に加入していれば負担は軽減されますが、それでも高額になることが少なくありません。
アニコム損害保険株式会社が行った調査によると、2022年の1年間に飼い主が愛犬にかけた費用の平均は35万7,353円です。犬の寿命が15年だとすると、生涯で約540万円にもなります。
3.犬の平均寿命は約15年
犬の平均寿命は約15年で、40年前と比べると2倍も長生きになっています。長生きになった分シニア期が長くなっていて、犬が認知症になったり、介護が必要になったりするケースが増えています。犬を飼うときは、認知症や介護のことまで考えなくてはいけないのです。
犬が認知症になったり、介護が必要になったりした場合、それまで以上に飼い主さんの体力や時間、お金を費やすことになるでしょう。それでも愛犬のお世話をしていくことが飼い主の責務です。
とはいえ、飼い主ひとりで抱え込んではいけません。飼い主の心身が疲弊しないように、家族にお世話を交代してもらったり、老犬ホームのデイケアを利用したりして、適度に息抜きをすることが大切です。
まとめ
愛犬を幸せにするたった1つの方法は、最後まで一緒にいることです。これは飼い主として当たり前のことなのですが、残念ながらそうしてあげられない飼い主が一定数いるようです。令和2年(2020)度に保健所や動物愛護センターに引き取られた犬の約10%は飼い主に持ち込まれているのです。
どうかこの記事を読んだ飼い主さんは、愛情を持って最後まで愛犬と一緒に過ごし、愛犬を幸せにしてあげてください。そしてこれから犬を飼おうと考えている方は、最後まで愛犬と一緒に過ごし幸せにすることができるのか、よく考えてから犬を迎えるようにしてください。