️何で!?わんこが石を食べる理由
人間の感覚からすると「固くておいしくもなさそうな石を何で食べたいの!?」と思ってしまいますが、わんこが石を口にしてしまうのにはいくつかの理由があります。
1.好奇心
まず1つ目の理由は単純な好奇心です。特にパピー期の子犬やまだ若いわんこは、好奇心旺盛で目に映るものが全て興味の対象!「これは何だろう?」と匂いを嗅いだり前足でいじっているうちに、より詳しく調べてみたくなってパクッと衝動的に口に含んでしまい、勢いでそのまま飲み込んでしまうことも。
2.おいしそうな味や匂いがついている
バーベキューをしていると手が滑ってお肉を地面に落としてしまったり、焼肉のタレをこぼしてしまったりすることがありますよね。拾ったり拭き取ったりしたとしても、石にはお肉やタレのおいしい味や匂いがついたまま。
キャンプ場やバーベキュー場でお散歩をしていると、おいしい匂いに誘われて石を口にしてしまうことがあるので要注意です。
3.ミネラル不足
水の中に入れておくことでミネラルウォーターが作れる石も市販されているように、石には一定量のミネラルが含まれています。そのため普段食べている食事でミネラルが不足していると、本能的に体にミネラルを補給しようとして石を食べてしまうことがあります。
4.異食症
石に限らず食べものでない異物をたびたび口にしてしまう場合には、「異食症」と呼ばれる疾患の可能性があります。原因は様々あるため、早急に動物病院に相談しましょう。
5.飼い主さんの気を引くため
実はありがちなのが、飼い主さんの気を引くためにわざと石を口にしているパターンです。以前に好奇心などから石を口にした際、飼い主さんが驚いて大騒ぎしたのを覚えていて「石を食べると飼い主さんが喜んでくれる」と勘違いしているのです。
️危険!石を食べると起こるリスク
1.窒息
石の大きさとわんこの気管の大きさによっては、誤飲した石が喉に詰まって窒息してしまう可能性があります。特に小型犬の場合には、ほんの小さな石でも命に関わる重大な事態に陥るリスクも高いので注意が必要です。
2.腸閉塞
完全にごっくんと飲み込んでしまった場合には窒息のリスクはありませんが、消化器官内を移動しているうちに内壁を傷つけてしまったり、消化器官内に詰まって腸閉塞を起こしてしまうことがあります。
下痢や嘔吐、血便、明らかに元気がなくなるなどの症状が見られたら、腸閉塞の可能性があるので動物病院を受診しましょう。
️注意!誤食回避のために
1.わんこの行動に気を配る
わんこが誤飲・誤食をするとき、何の前触れもなく急にパクッといくことはほとんどありません。多くの場合には匂いを嗅いだり、前足でいじってみたりする仕草の後に口にします。
誤飲・誤食を防ぐためにはわんこの行動に常に気を配り、それらの前兆を見逃さず、「もしかして」と思ったらすぐに引き離すことが大切です。
2.前方に怪しいものが見えたら道を変える
石に限らず、道端にはさまざまなものが落ちています。お散歩をしていて進行方向に愛犬が口にしてしまいそうなものが落ちているのを認めたら、道を変えたり大きく迂回したりするなど、怪しいものに愛犬を近づけないようにしましょう。
3.サプリでミネラルを補給する
市販の総合栄養食と呼ばれるフードを与えている場合には、ミネラル不足はほとんど起こりません。
ただ、わんこの手作り食で完璧に栄養管理をすることは非常に難しいため、手作り食を中心に与えている場合には不足してしまうことが起こりえます。そういった場合には市販のサプリメントで補うなどしてあげましょう。
4.大げさに反応しない
初めて愛犬が石を食べてしまったらビックリして慌ててしまうのは仕方ありませんが、大げさに騒ぎ立てるのはやめましょう。わんこがクセになってしまうことがあるからです。愛犬が石を食べてしまったときにはなるべく淡々と処置するように心がけるべきです。
️まとめ
いかがでしたでしょうか?石に限らず食べもの以外のものを口にしてしまうと、さまざまな危険が起こりえます。リスクは飲み込んでしまったものの大きさにもよりますが、もし心配な場合には躊躇することなく、動物病院で獣医師の指示を仰ぎましょう。