犬の利き手とは?左利きが多いって本当?
「お箸を持つ方は右手」と答える人が多いように、人間には利き手がありますよね。人間の約90パーセントが右利きであることがわかってきたようですが、真相究明は現在も進行中なんだそうです。
このような利き手は人間特有のものとされていましたが、犬にも利き手があることが大学の研究調査やペット関連事業の実験などにより明らかになってきています。ただ、「犬は左利きが多い?」という噂に関しては、ハッキリと「左利きが多い」というものではありません。
今時点の結論としてはあくまでも『人間よりも犬は左利きの割合が多い』という具合です。調査の内容にもよりますが、右利きと左利きは半々くらいで、ごくわずかに両利きの犬が存在するという結果になりやすいようですね。
また、犬の利き手と性格の関係性について研究をする大学もあります。右脳と左脳とのつながりから、「右利きの犬は楽観的」で「左利きの犬は冷静」などといわれています。
左利きの犬はネガティブな感情に関わる右脳とつながりが深いため、ストレスを受けやすいという意見もありますが、あくまでも一説として受け止めてみましょう。ですが、利き手から犬の性格が少しわかるのは、飼い主にとって興味深いものですね。
犬の利き手を調べる方法
では、犬の利き手はどちらなのでしょうか。そもそも犬に利き手があるイメージがないため、ずっと一緒にいても「愛犬の利き手について考えたことがない」という人の方が多いかと思います。
ここでは、愛犬の利き手を調べる方法を順番に試してみましょう。調査は、1日1回を約1週間続けてみた結果から推測してくださいね。
1.犬の前に手を出す
お座りをさせた状態で、何もいわずにそっと犬の前に手を出してみてください。その時に犬がどちらの手を乗せてくるかで、利き手が推測できます。
「お手」や「おかわり」など指示を出してしまうと無効になってしまうので、あくまでも無言に出すのがポイントです。
2.犬の鼻にテープを貼りつける
すぐにはがせるマスキングテープなどを用意して、犬の鼻の頭にちょこんと貼り付けてみてください。すると、犬はくすぐったさから前足ではがそうとします。
その時に、とっさに出した足が右なのか左なのかをチェックしましょう。テープが鼻や口の中に入らないよう注意してくださいね。
3.容器や筒などにおやつを隠す
次に試したいのが、「大好きなおやつを取ろうとする手が右なのか左なのか?」という調査です。容器や筒、あるいは犬の知育おもちゃにおやつを入れて、どちらの足を差し出すかを見ましょう。
4.タオルの下におやつやおもちゃを隠す
犬の掘る行動からも利き手がわかります。これを知るために、タオルの下におやつやおもちゃを隠してみてください。
どちらの足を先に出したか、どちらの足をよく使うかが少しづつ判明してきます。愛犬のお気に入りのおやつやおもちゃを利用してみましょう。
5.普段手を使う時の行動をよく観察する
ここまでの調査を踏まえて、最終的な判断は「普段どちらの手をよく使うか?」ということをチェックした上で行いましょう。しつけで教えたお手やおかわりだけでは、判別が難しい場合があります。
そんな時は、立ち上がって踏み出す一歩目、おもちゃを触ろうとする足など自然な行動から推測してみてください。「右利きか左利きかよくわからない」「どちらの足も同じくらいよく使う」という犬は、両利きの可能性があります。
まとめ
今回は犬の利き手についてご紹介しました。愛犬が右利きなのか左利きなのかを知る調査は興味深いものではないでしょうか。
愛犬の利き手を知っておけば、何かを渡す時など役立つかもしれません。ぜひ愛犬の行動を観察してみてくださいね。