犬を甘えん坊に育てることはできる?
愛犬を育てるとき、甘えん坊な性格にしたいと思っている飼い主さんもいるかもしれません。そもそも、犬を理想の性格に育てることは可能なのでしょうか。
結論から言うと、完全に理想通りに育てることは難しいですが、理想に近い傾向を持った性格に近づかせることはできるでしょう。
犬の性格は、元々持っている「気質」と生まれてからの「育ち方や経験」によって決定づけられるとされています。犬種によっても多少気質の傾向がありますし、気質の個体差はとても大きいと考えられます。その気質を完全になくすことは難しいものの、成長する中での経験によっても大きな変化が見られることは十分にあり得ます。
特に長い時間を一緒に過ごす家族との関わりは、犬の性格を決定づけるのに非常に大きな影響を与えます。
1.愛犬が喜ぶスキンシップを心がける
甘えん坊な犬と言えば、飼い主さんのそばに来てなでられたりかまってもらったりすることを求めることが多いイメージがありますよね。
スキンシップが好きな犬に育てるためには、愛犬が喜ぶなで方や接し方をすることが大切です。
犬によって、なでられて嬉しい部位やなで方、タイミングなどが異なります。それをしっかりと把握した上で犬が喜ぶスキンシップをしていれば、愛犬の方から「なでて~」「そばにいて♡」と近寄って甘えてくることが増えるでしょう。
適切な距離感や接し方、タイミングは、その犬によってそれぞれ異なるので、スキンシップを取るときに犬の反応や表情をしっかりとチェックするようにしましょう。
2.愛犬にとって頼れる存在になる
人間でも同じことが言えますが、犬は一緒にいる相手によって態度や接し方を変えることがあります。そんな犬に甘えて欲しいなら、飼い主さんが犬にとって頼れる存在になる必要があります。つまり、「犬が甘えたくなるような存在」になるということです。
そのためには、ただ甘やかすだけでなく一貫性を持った公平な態度を取れる飼い主さんになることが大切です。ちょっとしたことに動じず、困ったときも助けてくれるような人に、犬は身も心も任せようと思えます。
また、犬が出している感情のサインに敏感に気がついて、その気持ちをしっかりと理解できると犬はより一層深い信頼を寄せるようになります。
甘やかしすぎには注意!
大好きな愛犬が甘えてくれる様子はとても可愛らしいものですよね。しかし、甘えん坊になりすぎると困った問題が出てくることがあるので、注意が必要です。
甘えん坊が行きすぎてしまうと、「飼い主さんは何でもいうことを聞いてくれる」と勘違いしてわがままになってしまうことがあります。
そして、気に入らないことがあったり、要求が通らなかったりしたときに吠える・噛むというような攻撃をしたり、いたずらをして飼い主さんを困らせたりするようになることがあるのです。
また、飼い主さんと離れることで強い不安や恐怖を感じる「分離不安症」に陥る場合もあるので注意が必要です。
まとめ
愛犬が甘えてくれる姿はとても可愛く、より一層愛おしく感じるものですよね。犬が飼い主さんに甘えるのは、飼い主さんのことが大好きで信頼している証拠だと思います。
そんな可愛い甘えん坊になって欲しいなら、犬が喜ぶ接し方をしたり犬に頼ってもらえる頼もしいリーダーになれるように意識しましょう。
ただし、甘やかしすぎるとトラブルが起こる可能性もあるので、注意してくださいね。