愛犬が寝たきりになったら…
老犬には、寝たきりになる犬と、寝たきりにならない犬がいます。愛犬も後者だったら…と願いますよね。
私は2匹の愛犬の介護を経験しましたが、正直、どちらでも老犬のお世話は大変です。寝たきりになった時は、もっと大変になります。
愛犬が寝たきりになった時、何をすればいいのか、どんなお世話が必要になるのか、寝たきりになった全ての犬に必要なことを解説します。
1.運動をさせてあげること
寝たきりになった犬にも毎日の運動が必要だと思います。体を手で支えて歩かせたり、介護用のハーネスを着用して歩かせたり、介護用の車いすを利用して運動することもできます。
寝たきりになり、筋力はかなり衰えてしまっていると思います。自力で歩くことは難しくても、運動をさせてあげることで少しでも筋力を維持し続けることができます。
運動は昼間にさせてあげるのがおすすめ!夜鳴きでお困りの場合、夜にぐっすり眠ってくれるようになります。
寝たきりになっても、身体を動かしたがる子が多いです。「飼い主と一緒にお散歩したい!」と思っているのではないでしょうか。
2.排泄の補助をすること
寝床からトイレやシートまで辿り着くことが難しくなります。排泄をする時の体勢のままでいられず、しゃがみこんでしまうようになります。
そわそわし始めたらトイレやシートまで連れて行き、排泄の体勢になったら体を支えてあげてください。
お留守番中は、マナーベルトやおむつを着用するとよいです。完全な寝たきりになった時は、おむつの着用が欠かせなくなります。
3.食事の補助をすること
立ったまま食べられなくなった時は、座ったままで食べられるよう、食器を工夫します。座るのも難しい場合には、伏せたままでも食べやすい食器に替えます。
寝たままでなければ食べることができなくなった時は、飼い主の手で少しずつ食べさせてあげます。ドライフードを噛み砕くことができない場合には、お湯をかけてやわらかくしてから食べさせます。
我が家の愛犬は、寝たきりになっても、どうしてもドライフードでなければ食べてくれませんでした。喉に詰まらせてしまわないよう、時間をかけて少しずつ食べさせる必要があると思います。
4.床ずれ対策をすること
愛犬が寝たきりになった時、床ずれ対策をすることが最も大変だと思います。お留守番中、自ら寝返りを打つことができず、体中に床ずれができてしまうことがあります。
ベッドは、低反発がよい場合もありますし、高反発がよい場合もあります。愛犬の好みではない場合、嫌がってなかなか寝てくれないことがあります。
基本的には、2時間~3時間おきに寝返りを打たせてあげるとよいのですが、我が家では1時間おきでした。圧迫された部分の血流が悪くなり、床ずれを起こしてしまった結果、大量に出血してしまったことがあったからです。
とくに圧迫されやすい部分がある時は、寝返りを打たせた後、マッサージをしてあげるとよいです。血流を良くし、床ずれを防いであげてください。
手足に床ずれができやすい場合には、関節の部分をサポートするアイテムもあります。
まとめ
愛犬が寝たきりになった時、1日のほとんどの時間を愛犬のお世話に使わなければならなくなる場合もあります。
昼休みになると会社を出て自宅に戻るという飼い主もいます。パートを辞めて愛犬の介護をしている飼い主もいます。
夜中にも鳴いて起こすので、寝不足な日が続くこともあるでしょう。スーパーで買い物をする数十分の間にも、鳴いてないかな、転んでないかな、と心配でたまらなくなります。
飼い主さま一人で愛犬の介護をしなければならないと抱え込まず、動物病院や老犬の介護を専門とする施設に相談することも大切です。