犬は飼い主がついた嘘を見破っている?嘘をつきすぎるデメリットとは?

犬は飼い主がついた嘘を見破っている?嘘をつきすぎるデメリットとは?

犬の生活は制約が多いため、心を通わせられる相手は飼い主さんしかいません。また学習能力が非常に高く、声音や仕草から、飼い主さんの嘘も見破ってしまいます。信頼している飼い主さんの嘘は、飼い主さんにしてみればちょっとしたことでも、愛犬をひどく傷つけます。愛犬に嘘をつき続けてしまうことで生じるデメリットについてご紹介します。

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学習する犬

知育玩具に隠されたおやつを探す犬

犬の知能は、人間の2〜3歳児と同じくらいであるといわれています。数回経験したことは、こうすれば褒めてもらえるとか、ああすると叱られるといったように学習し、その後の自分の行動を決める基準になります。

この犬の学習能力を応用して、飼い主さんは愛犬にいろいろなことを教えます。やってほしいことはご褒美を使って「こうすると良いことがある」と教え、やってほしくないことは「そんなことをしても良いことはない」ということを教えるのです。

しかしこれは、一度間違ったことを教えてしまうとなかなかそれを修正するのが難しいということも意味しています。なぜなら、犬は一度身につけたことは忘れずに、自分の行動を決める基準として最優先するからです。

犬は飼い主がついた嘘を見破っている

考え込むような表情の犬

これまで、犬が人間の嘘についてどのように反応するかという研究が行われてきました。その中で、犬はたとえ自分の不利益になることであっても、人が誘導したことに従う習性があることが分かりました。

例えば餌が入っているボールと入っていないボールを置いて犬に自由に選ばせた場合、犬は当然餌の入っているボールを選ぶのですが、人が空のボールを指で差し示した後に選ばせると、指差しされた空のボールを選ぶ犬が増えるということが分かったのです。

しかし、犬は人の動作に対して無条件に従っているわけではないということを示す実験結果も出ています。それは、餌がどちらのボールに入っているのかを犬に見せた後に餌の入っていない方のボールを指で指し示すということを2回繰り返した人の指示には従わなくなったというものです。

たった2回の経験で、犬は「この人は嘘つきだ」と認識し、その人のことを信頼できないと評価した上で「この人の言うことは聞かない」と判断したと解釈できます。

犬は、飼い主さんの言葉を左脳で、声音や抑揚を右脳で受け止め、飼い主さんの気持ちや指示内容を総合的に判断することも、実験から実証されています。つまり犬は、「散歩に行こう」とか「おやつをあげるよ」という言葉の意味を理解しながら、声音や抑揚から「何か嫌なことをさせるために嘘をついているな」と見破ることができるということです。

愛犬に嘘をつきすぎるデメリット

目を合わせようとしない犬

先にご紹介した実験では、たった2回の嘘で犬が嘘をついた人への信頼度を低下させることが分かりました。つまり、飼い主さんが愛犬に嘘をつきすぎることで、愛犬からの信頼をなくしてしまうということが分かります。

飼い主さんが愛犬に嘘をつくのは、どういうときでしょうか。愛犬に対して悪意を持って嘘をつく飼い主さんはおそらくいないと思います。多いのは、「犬が嫌がるけれどもしなければならないことをさせたい」ときではないでしょうか。

動物病院に連れて行きたい、熱中していることを止めさせたい、シャワーや爪切り、歯磨きなどの嫌がるケアをしたいといったようなときに、「散歩に行こう!」とか「おやつをあげるからおいで」と呼びかけ、散歩にいかずに動物病院に連れて行ったり、おやつをあげずに嫌なケアをしたりするのではないでしょうか。

飼い主さんにしてみれば、必要なことなので仕方がない、別に嘘をついているわけではない、という気持ちかもしれません。しかし、信頼している飼い主さんに嘘をつかれることで、愛犬は非常にがっかりするはずです。

たった2回で「嘘つき」認定できる犬が日常的に飼い主さんから嘘をつかれたら、飼い主さんへの信頼度が激減してもおかしくはありません。

愛犬にとっては飼い主さんがすべて

母子関係のような飼い主と犬

自由に交友関係を築けない犬にとって、唯一心を通わせられる相手は飼い主さんだけです。その飼い主さんから嘘をつかれることは、私たちが想像する以上に愛犬にとってはショックな出来事でしょう。意気消沈し、深く傷ついても不思議はありません。

飼い主さんには悪気のないことが多いと思います。嫌がることをさせるためには必要だと思っていたり、あまりの可愛さにちょっとからかってみたかったりという、ごく軽い気持ちの嘘なのでしょう。

しかし、その代償として愛犬から失ってしまう飼い主さんへの信頼感は、デメリットとしては大きすぎると思います。好きだ、信頼しているといった気持ちが大きければ大きいほど、その反動は大きくなるはずです。

たとえ嫌がるケアのためであっても、決して嘘はつかないことです。例えば動物病院に連れて行くための「散歩に行こう」であれば、ちゃんと散歩をしてから病院に行ってください。そして同時に、動物病院が決して嫌な場所ではないことも、学習してもらう努力を続けましょう。

まとめ

信頼の絆で結ばれた飼い主と犬

どんな事情があったとしても、愛犬に嘘をつかないに越したことはありません。犬は、飼い主さんのことを信頼しています。そして、愛犬が唯一心を通わせられる相手が、飼い主さんなのです。その相手から嘘をつかれることで、愛犬は深く傷つき、次第に信用できなくなるのは当然のことといえるでしょう。一度失った信用、信頼を取り戻すには、とてつもなく長い時間と努力が必要になることでしょう。

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