1.しつけが難しい
初めて犬を飼った人は、まず「犬のしつけの難しさ」に直面するでしょう。
犬といえば「飼い主に従順で芸達者」というイメージを持つ人が多いと思います。飼い主が出した指示に愛犬がビシっと応える姿はカッコよくて憧れますよね。
しかし実際に犬を迎えてみると、トイレはなかなか覚えない、イタズラをする、吠える、噛む、等々…。しつけをしていない犬と暮らすのは想像以上に大変です。おしっこやイタズラで、絨毯やソファなど部屋にある物がボロボロになることもあります。
また、しつけをしようとしても、犬が教えたことを覚えるまでには時間がかかりますし、覚えるスピードには個体差があります。いくらしつけをしても上手くいかず、疲れ果ててしまう飼い主さんは少なくありません。中には育児ノイローゼならぬ犬ノイローゼになってしまう人もいるそうです。
対策としては、『犬のしつけは大変で、時間がかかる』ということをしっかり認識しておくことです。そして、正しいしつけの仕方をよく勉強しておくことが大切です。
自分でしつけをしても上手くいかない時は、一人で抱え込まずにドッグトレーナーや獣医など専門家に相談してみてください。
2.犬中心の生活になる
犬を飼うと意外に大変なのが、今までの自由な生活が「犬中心の生活」へと変化することです。
犬の留守番は長くても8時間程度が限界だといわれています。午前中から留守番させていれば、夕方頃には帰宅しなくてはいけません。今まで寄り道したり飲みに行ったりと夜遅くまで出かけていた人でも、犬の為に早く帰る必要があります。
どれだけ疲れて帰ってきても散歩は基本的に毎日行かなくてはいけませんし、ブラッシングや食事の準備、トイレの後始末など、犬のお世話には想像以上に時間がかかります。
さらに、犬の体調が悪くなれば病院に行くために仕事を休んだり、予定をキャンセルすることにもなるでしょう。旅行にも気軽には行けなくなります。
犬を飼ったら生活はガラリと変化します。自分の時間が無くなるのが嫌だなと感じる人は、犬を飼うのは考え直したほうが良いかもしれません。
3.出費が多くなる
犬を初めて飼った多くの人は「出費が多くなる」ことに驚くでしょう。犬を飼う時は初期費用だけに目が行きがちですが、毎月の飼育費のこともしっかり考えておかなくてはいけません。
犬を飼うと毎月ドッグフードやペットシーツ代、トリミング代やエアコンなどの光熱費がかかります。病気がちな犬であれば通院費や療養食代などがさらに必要になるでしょう。
それ以外にも洋服代、ドッグラン代、高級なペット用品など、犬にお金をかけようと思えば際限なくお金はかかります。
「こんなにお金がかかるの!?」と驚かないように、犬の飼育にはお金がどれだけかかるか飼う前によく調べておきましょう。
まとめ
初めて犬を飼うと、理想と現実のギャップに驚いてしまう人は多いでしょう。中には「こんなに大変だと思わなかった」「理想と違った」と言って犬を捨ててしまう無責任な人もいます。
犬を飼うと生活がとても豊かになりますが、ご紹介したように大変なこともたくさんあります。犬を飼う前に実情を調べてから家族に迎えるようにしてください。
しっかり準備と心づもりをしておけば、愛犬に振り回される日々も楽しく幸せに感じると思いますよ。