犬が「久しぶりに会った人」を思い出した時に見せる反応
たまにしか家に来ない友人に尻尾を振っている愛犬を見ると、(前に会ったことを覚えているのかな?)と不思議に思う人も多いでしょう。
結論からいいますと、犬は「久しぶりに会った人」のことを覚えています!
しかし一方で、何度も会っている犬に毎回警戒される、という経験がある人もいると思います。
犬に「覚えてもらえる人」と「覚えてもらえない人」の違いとは、いったい何なのでしょうか。
たまにしか会わない犬に覚えてもらっているかどうかは、犬の反応を見て判断しましょう。犬が「久しぶりに会った人」を思い出した時は次のような反応を見せます。
ハッとする
犬は久しぶりに会う人を見た瞬間はおそらく「キョトン」としていることでしょう。相手は普段の犬の生活には存在しない人なので、まさかその人に会えるとは思っていないからです。
しかし匂いや声、姿から(あれ?この人もしかして…)と犬は記憶をたぐり寄せ、思い出した瞬間は「ハッ!」とした顔をします。人間のような表情をするので飼い主さんは笑ってしまうかもしれません。
大喜びする
犬は久しぶりに会った人が「大好きな人」だった場合、全身で喜びを表現します。
尻尾はちぎれそうなくらい振りますし、飛びついて顔を舐めたり、興奮してグルグル回る犬もいるかもしれません。
怖がる
久しぶりに会ったのが獣医やトリマーなど、犬にとって「嫌なことをする人」だった場合、犬は怖がって隠れたり逃げようとするでしょう。
嬉しい事だけではなく、嫌なことも長期記憶には残りやすいといわれています。
もし道端でかかりつけの獣医さんと遭遇した時に犬が怖がっていたら「病院の先生だ!」と気づいているはずですよ。
犬の記憶力について
犬の記憶力は大きく分けると次の2種類に分類されます。
- 短期記憶
- 長期記憶
短期記憶として処理される情報は犬にとって重要では無いため、だいたい2~3秒ですぐに忘れられてしまいます。一方、長期記憶はエピソード記憶や連想記憶ともいわれており、犬が生きていく上で必要なことや、犬にとって重要で大好きなものの記憶が該当します。
久しぶりに会っても「覚えてもらえている人は」犬の長期記憶に、「覚えてもらえない人」は短期記憶にインプットされているのです。長期記憶に記憶された人のことを犬は忘れることはありません。
短期記憶は楽しい出来事と関連付けたり、何度も繰り返すことで長期記憶に変化していくので、たまにしか会わない人でも「この人は自分にとって重要な存在だ」と犬に認識されれば長期記憶としてインプットされます。
まとめ
今回は、犬は「久しぶりに会った人」を覚えているのかどうかについて解説しました。
「たまにしか会わない犬に自分を覚えてもらいたい!」という人は、会った時に犬が喜ぶことをするか、会う頻度を増やすのが効果的です。
ただ、犬によって記憶力や飼い主以外の人へのフレンドリーさは個体差があり異なります。そのため、中には「なかなか覚えてくれない」という犬もいるかもしれません。
しかしすぐには諦めずに、飼い主さんの了承を得た上でおやつやオモチャをプレゼントしたり、一緒に遊んであげると良いでしょう。
好きな犬に覚えてもらえるように、ぜひこの記事を参考にして挑戦してみてくださいね。