犬の性格は犬種によって傾向が見られることも多い
犬の性格は先天的な要素と後天的な要素で形成されると考えられています。先天的な要素とは、その犬が持つ遺伝的な性格を指すことが多く、中にはその犬種が持つ性格的傾向が大きく影響することも多いです。
犬種によってはマイペースな性格の犬が多かったり、好奇心旺盛でやんちゃな性格の犬が多かったり、意外な傾向が見られることが多くあります。
ただし、必ずしも犬種ごとに言われる性格的傾向に当てはまるとは限らないので、やはり後天的な要素もその犬の性格形成に大きく影響しているのでしょう。
「甘えん坊」と言われている犬種3選
犬は他の動物に比べて甘えん坊な気質の強い子が多い印象ですが、中でも特に甘えん坊な性格の犬が多い犬種が存在します。ここでは、一般的に「甘えん坊」と言われている犬種を3犬種、ご紹介します。
1.トイプードル
トイプードルは家族に対する愛情の深さはもちろん、家族以外にもフレンドリーに接する犬が多く見られます。人懐こく甘えん坊な性格を惜しみなく見せてくれるため、メロメロになってしまう飼い主さんも多いです。
飼い主さんに触れられたり、おもちゃを使って遊んだりと一緒に過ごす時間を大切にし、幸せを感じやすい犬種でもあるので、毎日欠かさずたくさん愛情を注いであげましょう。
また、賢く運動能力も高いという特徴を持つため、一般的に最も飼いやすい犬種としても有名です。早い段階で家族の一員として楽しい日々を送ってくれることでしょう。
2.ボストンテリア
ボストンテリアもチャーミングな見た目と人懐こいフレンドリーな性格が特徴的で、人気の高い犬種です。家族に対する愛情深さだけでなく、家族以外にも人懐こく接することができる犬が多く見られます。
また、優しい性格の犬が多い犬種でもあり、飼い主の心の変化に寄り添ってくれるなど、一緒に生活するパートナーとしても優秀な一面を持ち合わせています。
一見、引き締まった無表情な顔立ちから「あまり懐かないのでは」と思われがちですが、いざ一緒に暮らしてみると、そのギャップにメロメロになってしまう飼い主さんは多いです。
3.ヨークシャーテリア
ヨークシャーテリアも小型犬の中でも特に体格に小さい犬種として、多くの飼い主さんに可愛がられている印象の強い犬種です。
ヨークシャーテリアは頑固で警戒心の強い気質を持つ犬種として有名ですが、その一方で家族として認識した相手に対し、深すぎるほどの愛情を示す犬が多いことでも知られています。
飼い主が落ち込んだり悲しんだりしている様子を見ると、強く感情に共感してしまい、体調を崩してしまうという事例が多く上がるほど愛情深い犬種です。しかし、甘やかしすぎるとワガママになったり吠え癖がついたりするため、しつけはしっかり行わなければいけません。
育て方によって大きく後天的な性格が影響することも
最初にお話しした通り、犬は先天的な要素と後天的な要素が組み合わさり、性格が形成されます。犬種としての性格的傾向も強く反映されますが、飼い主や家族と一緒に過ごす中で、後天的な要素が大きく影響することも大いにあります。
例えば、一緒にいる時間が長かったり毎日たくさんコミュニケーションをとる犬は、甘えん坊な性格になる傾向が見られます。
反対にひとりぼっちの時間が長く、飼い主がいる間もかまってもらえない犬は、飼い主に甘えることを知らず強いストレスから問題行動を起こしたり、警戒心が強くなったりする傾向があります。
このように、同じ犬種であっても飼い主や家族の関わり方によって性格は大きく変化します。愛犬にどのような犬に育ってほしいという願望がある場合は、育て方も意識してみましょう。
まとめ
いかがでしたか。「甘えん坊」と言われている犬種は多くいますが、先天的な要素だけでなく、後天的な要素も性格形成には大きく影響します。ぜひ愛犬との接し方を振り返り、適度な距離感を保ちつつ、たっぷり愛情を注いであげましょう。