犬が「ご機嫌斜めな時」に見せるサインとは
では、犬がご機嫌斜めな時に見せるサインには、具体的にどのような仕草や行動があるのでしょうか。
1.前足で顔をかく
愛犬に「遊んで」「一緒にいようよ」と要求されたけれど、たまたまその時は他にやることがあって後回しに…。用事がひと段落して愛犬の様子をうかがってみると、前足で自分の顔をかいていた…という経験はありませんか。
実は犬は不満を感じた時に、前足で顔をかく仕草をすることがあります。「退屈」「つまらない」といったマイナス感情を表に出しているのです。逆に、後ろ足でかく時は満足や喜びをあらわすと考えられています。
同じ「顔をかく」という仕草でも、かく位置によって意味は真逆になるのは不思議ですよね。
2.暗いところに隠れる
「暗いところに隠れる」というのも、犬の不機嫌サインです。「人に会いたくない」「触れられたくない」というような「放っておいて欲しい」モードになると、犬は飼い主さんから見えない暗いところに隠れることがあります。
押し入れの中や家具の下など、確実に自分以外の生き物の手が届かない場所にいることで安心するのかもしれません。
残念ながら、飼い主さんのような大好きな相手であってもかまわれたくないと思うことがあるのですね。
3.飼い主さんを無視する
「いつもは名前を呼んだらすぐにやってくるのに、今日はこちらはチラリと見て知らんぷり」されたことはありませんか。これも犬がご機嫌斜めな合図の1つです。
- 長時間お留守番させられた
- いたずらを叱られた
このようなことをされた後に、拗ねていることを相手に見せているポーズなのです。
4.あくびを繰り返す
人間は眠い時に「ふわ～っ」とあくびが出てしまうことがありますが、犬はご機嫌斜めな時に頻繁にあくびをするケースがあります。
あまり犬をかまってあげられなかったり、逆に爪切りなどのお手入れやトレーニングを長引かせてしまったりしつこくなでるなど、犬のフラストレーションを溜めてしまうような出来事に心当たりはありませんか。
そのような時、犬はあくびをすることで、自身が感じているイライラや不快さを解消して落ち着こうとしているのです。
ご機嫌斜めな犬に対して飼い主さんがすべき対応
ここからは、上記のようなご機嫌斜めなサインが愛犬にみられたら、どのように対応すべきかについて解説します。
犬との時間を増やす
かまってもらえない、退屈が原因で犬がご機嫌斜めになっているのなら、勿論遊んだり、散歩に連れて行ったりと犬との時間を増やしてあげてください。飼い主さんの愛情を感じられれば、犬の機嫌もきっと良くなるはずです。
ただし、不機嫌サインが出ているからといって、犬の要求に何でもこたえてしまうのはおすすめできません。（最近お散歩が短いかも…）（昨日はお留守番させすぎたな）などの心当たりがある時には、犬がご機嫌斜めになってしまう前にしっかりと愛情を与えるようにしてくださいね。
そっとしておく
「なんだかイライラする」「1人で過ごしたい」モードになっている愛犬は、そっとしておいてあげましょう。犬自身の気持ちが落ち着いて折り合いが付いたり、ポジティブになれれば、また普段通り接してくれるはずです。
人間も放っておいて欲しい時にしつこくされると、イライラしてしまうこともありますよね。犬も同様で、そのような時に無理に抱き寄せてかまったり、しつこく触ったりすると、犬にとっては余計にストレスになります。
また、犬の冷たい対応にショックを受けるのはわかりますが、人間の都合で叱ったり罰を与えたりするのは信頼関係が崩れる可能性もあるため絶対にNGです。
犬が不機嫌なのは病気が原因の時も
触られると痛いところがある、だるくて呼びかけに反応できないなど、ケガや体調不良が原因で犬が機嫌が悪くなる、あるいは不機嫌に見えることもあります。
愛犬が上記のような不機嫌サインに加えて、見るからにぐったりしていたり様子がおかしかったりする場合は、速やかにかかりつけの動物病院を受診しましょう。
また、過度なストレスは犬の健康に悪影響を及ぼします。愛犬のストレス要因は、見つけ次第できるだけ速やかに取り除いてあげてくださいね。
まとめ
今回は、犬がご機嫌斜めな時にする仕草や行動などのサインをご紹介しました。
飼い主さんを無視する、暗いところに隠れるというのはわかりますが、あくびや前足で顔をかくというのはちょっと意外なサインだったかもしれませんね。
愛犬のご機嫌斜めなサインを目にしたら、その理由を正しく分析した上で、適切に対応してあげてくださいね。
