犬を無視するべきタイミング
「犬を無視する」ということは、「放っておく」「構わない」「反応しない」ということです。
無視するなんて可哀想…と思われるかもしれませんが、勘違いしてほしくないのは、「『無視することで罰を与える』ということではない」ということです。
本記事では、なぜ犬を無視する必要があるのか、どんなタイミングで無視し、どのような無視の仕方をするとよいのかを解説します。
1.ごはんやおやつを食べている時
犬がごはんやおやつを食べている時は、無視するべきタイミングです。
食べている時に声をかけていませんか? ジッと見つめていませんか?
そのようにされると、犬はご飯を奪われるのではないかと警戒したり、よく噛まずに食べてしまったり、早食いや消化不良の原因になってしまうことがあります。
ごはんやおやつを与えた後は、犬を無視してください。目を離してよいということではありません。遠くから見守るようにしましょうということです。
2.ひとり遊びをしている時
犬がひとり遊びをしている時は、無視するべきタイミングです。
遊んでほしい時はおもちゃを持ってきますよね。足元にまとわりついてきたりもしますよね。そうでない時は、犬がひとり遊びを楽しみたい時です。
ひとりでボールを転がしたり追いかけたりして遊ぶこともありますし、おもちゃをカミカミして遊ぶこともあります。
犬がひとり遊びをする時は無視し、怪我や誤飲がないよう、遠くから見守るようにしましょう。
3.ジャンプして飛びついてくる時
犬がジャンプして飛びついてくる時は、無視するべきタイミングです。
遊んでほしい時、構ってほしい時、抱っこしてほしい時、飼い主の足元に飛びつくことがあります。このような時は、犬が落ち着いてから構うべきです。
帰宅した時にも同じことが言えます。飼い主や家族の帰宅が嬉しくて、大興奮し、ジャンプして飛びつくことがありますよね。毎日だ、という犬もいるのではないでしょうか。
興奮してジャンプしている時に構うと、より興奮させてしまい、怪我や事故が起きる原因になりやすいです。
ジャンプして飛びつく時は無視をし、落ち着いてからたくさん構ってあげてください。落ち着かなければ構ってもらえないんだということを学習し、危険なジャンプや飛びつきをしなくなります。
4.甘噛みをしてくる時
犬が甘噛みをしてくる時は、無視するべきタイミングです。
「きゃー!痛―い!」などと笑って楽しんでしまうと、犬が人の手や足を噛むことを良いことだと間違った学習をしてしまいます。飼い主が喜ぶから他の人も喜んでくれるだろうと勘違いしてしまいます。
また、甘噛みされた手や足をグッと引く行動もしてはいけません。犬の狩猟本能を刺激してしまいやすいからです。
犬に甘噛みされた時は、無視し、その場から静かに移動します。「痛い!」とも「ダメ!」とも言いません。叱ったりもしません。無反応であることがポイントです。
5.要求して吠える時
犬が要求して吠える時は、無視するべきタイミングです。
「おやつちょうだい!」「お散歩に連れていって!」と要求して吠える時、叱ったり怒鳴ったりしていませんか。その要求に全て応えていませんか。
このような時は徹底して無視するべきです。「どんなに吠えても要求を満たしてもらえることはない」ということを学習してもらうためです。
要求吠えに応え続けると、吠えれば満たしてもらえると間違った学習をしてしまいます。昨日は応えてくれたのに今日は応えてくれないということが起きた時、いつも以上に激しく吠えます。
要求吠えという問題行動です。わがままし放題な犬の要求吠えを改善するのは難しいです。問題やトラブルが起きてしまう前に、無視することで対処するようにしましょう。
まとめ
犬を無視するべきタイミングを5つ解説しました。
- ごはんやおやつを食べている時
- ひとり遊びをしている時
- 甘噛みをしてくる時
- ジャンプして飛びついてくる時
- 要求して吠える時
飼い主が愛犬を無視することって、意外とつらい行為ですよね。しつけだとは分かっていても、つい構ってしまうことがありますよね。
犬にとってはストレスにもなりますし、間違った学習をさせてしまうことにもなります。
構うべき時と無視するべき時を見極め、構い過ぎないように注意して過ごしましょう。