愛犬との遊びをサボると起こることとは
愛犬との遊びをサボると、愛犬にどのような悪影響があるのでしょうか。
1.イタズラが増える
愛犬との遊びをサボると犬は退屈に感じ、物をかじる、部屋を荒らすというようなイタズラをするようになります。退屈しのぎと飼い主がかまってくれるからというのが理由です。
貴重品をなくしてしまうだけでなく、犬が危険なものを飲み込んでしまう、電化製品やキッチンを荒らして火事が起きるという可能性があります。
2.近隣トラブルになる
愛犬との遊びをサボると犬は退屈になって、吠えやすくなります。あまり遊んでもらっていない犬は飼い主の留守中に無駄吠えをし、近所迷惑になっているかもしれません。
また遊ぶ頻度がすくないと、散歩で他の犬や人と遭遇したときに「やっと遊べる!」と犬が興奮してしまい、ケガをさせてしまうことがあります。
遊びは犬と飼い主が心地よく暮らすだけでなく、他人に迷惑をかけないためにも必要なことです。
3.肥満になる
愛犬との遊びをサボることで犬の運動量が減ると、犬も人間と同じように太ります。人間のようにデスクワークをすることもないので、遊ばない犬は食べて寝るだけの生活になってしまいます。
体重が増えると心臓疾患や内臓疾患にかかりやすくなります。犬種によっては関節炎や椎間板ヘルニアなども発症し、歩行にも障害が出てしまいます。
犬が本当に疲れているときや病気のときは寝ていて良いのですが、健康に暮らすためには適度な運動をさせましょう。
4.常同行動をする
愛犬との遊びをサボることで放っておかれる犬は、自分の尻尾を追い続ける、体の一部を血が出るまで舐める、穴を掘り続けるというような行動をとることがあります。それは「常同行動」と言われ、人間の神経症のような症状です。
犬が退屈しのぎや不安な気持ちを紛らわせるためにとった行動ですが、癖になってやめられなくなってしまいます。
犬の遊ぶ頻度はどのくらい?
犬は毎日2回散歩に行くのが基本です。時間も大事ですがアスファルトや土の上など、足の感触やニオイに変化があると犬は楽しめるようです。
チワワやシーズーのように、運動量が少ない犬種は1回30分で良いと言われています。レトリーバーやボーダーコリーなど運動量が多い犬種は、1回60分以上必要です。
それでも犬が満足できていないようであれば、室内で5~10分でも良いのでおもちゃを使って遊んであげてください。嗅覚を使う遊びは犬が大好きですし、楽しめるのでおすすめです。
忙しい人も朝起きたときや帰宅したときなど、ほんの数分でも撫でてあげてください。遊ぶ時間が少なくても撫でる機会が多ければ犬の寂しさは軽減します。
遊びすぎには注意!
犬をドッグランやカフェなど遊びに連れていってあげるのは良いことですが、遊びすぎには注意が必要です。
犬が楽しんでいるように見えても、遊ぶ時間や移動時間は体力を消耗します。犬は1日に12時間以上寝て過ごすので、睡眠時間が減ると体調を崩してしまいます。
特に子犬は疲れるまで遊んでしまい、ぐったりしてしまうということがよくあります。犬の年齢や体調を考え、連日のお出かけは避けてください。
筆者の犬はボーダーコリーのような雑種ですが、肉球が赤い、びっこを引くといった症状が一時期ありました。
体力のある犬種は動きが激しく、ケガをするほどはしゃいでしまうことがあるので、飼い主さんは日々のチェックを怠らないようにしましょう。
まとめ
犬が満足する遊びや運動量は決まっていません。運動量が少ない犬種でも体が大きかったり活発な性格だったりすると、たくさん遊んであげる必要があります。
またアダルトのときには体力があっても、シニアになると遊んでいる最中に休む、帰宅してからよく寝るといった変化が見られます。犬が疲れやすくなったと感じたらハードな遊びは避けましょう。
しっかり遊んであげる時間が少なくても、家の中ではたくさん撫でる、ブラッシングやマッサージをするなどして、ふれあいを増やしてあげてください。