2匹以上の犬を飼うメリット・デメリット
では、2匹以上の犬を飼うメリットとデメリットについてそれぞれ解説します。
1.お留守番で寂しい思いをさせずに済む(メリット)
2匹以上の犬を飼うことには、「お留守番で寂しい思いをさせずにすむ」というメリットがあります。
群れで生活する犬にとって、ひとりきりで行動することにはストレスが付きものです。一緒にお留守番する家族がいれば、不安や退屈がなくなります。
我が家の愛犬の場合、出かける準備をする私の後追いをしていたのですが、2匹目がきてからは、笑顔でお見送りをしてくれるようになりました。イタズラ・お漏らし・徘徊・不安で鳴き続けるなどの行動が一切なくなったのも、2匹目がきてくれたおかげだと思っています。
お留守番がきっかけで「分離不安症」になる犬もいます。不安や退屈がストレスになり、精神疾患になってしまう犬は多いとよく聞きます。
1日のほとんどをお留守番しなければならない犬にとって、同居犬の存在はかなり大きいものです。寂しい思いをせずに過ごせることは大きなメリットになると思います。
2.社交性が身に付く(メリット)
2匹以上の犬を飼うことには、「社交性が身に付く」というメリットがあります。
母犬や兄弟姉妹犬と犬社会を学ぶ期間はありますが、飼い主の元にやってきてからは、ほとんど他の犬と接する機会のない犬もいます。人のことは大好きだけど、犬が苦手で吠えてしまう、という問題を抱える犬もいますよね。
同居犬がいることで、一緒に遊んだり、ケンカをしたり、仲直りもしますし、犬同士の付き合い方を自然とお互いが学び合っているように感じます。
どちらか一方が消極的で、もう一方が積極的である場合、積極的な同居犬の姿を見て学び、消極的だった犬が他の犬と積極的に交流しようとしている、という姿を見ることもあります。
唸ったり吠えたり、他の犬を威嚇するような行動がある場合、他人の犬と交流することに飼い主も消極的になってしまいますよね。社交性が身に付かない原因です。
2匹目以降の犬が先住犬の問題行動の解決をサポートする存在になる、というメリットがあるのではないかと思います。
3.お散歩に行くのが大変(デメリット)
飼うことには、「お散歩に行くのが大変」というデメリットがあります。
- 飼い主の体力
- 時間の確保
2匹以上の犬を飼った場合の主な大変なことは、この2つではないでしょうか。
複数の犬が皆一緒にお散歩に行ければよいのですが、運動量に違いがあるとそうはいきません。
私は超小型犬に20分、中型犬に50分のお散歩を1日2回行っています。もともと歩くことが大好きで、慣れもあるのですが、周りの誰もが「朝から大変だね」とか「仕事終わりによく歩くね」と言われます。
時間を確保することが難しい飼い主にとっては、満足にお散歩させてあげられないことを悔やんだり、申し訳なく思ったりするかもしれません。
運動不足が犬を肥満にさせたり、ストレスが問題行動や病気の原因になったりすることもあるため、お散歩を大変に思うことは犬にとっても大きなデメリットになると思います。
4.病院に行くのが大変(デメリット)
2匹以上の犬を飼う飼い主が口をそろえて言うことは、「病院に行くのが大変」というデメリットがあることです。
そもそも、病院に連れて行かれるのに終始ジッとしていられる犬なんて滅多にいません。予防注射の時なんて大騒ぎです。2匹以上いれば当然大暴れです。
我が家は1匹ずつ行きますが、以前はかかりつけの病院が遠方だったため、車で2往復するだけで1日が終わるような思いでした。
5.食事を見守るのが大変(デメリット)
2匹以上の犬を飼うことには、食事を見守るのが大変、というデメリットがあります。
2匹以上の犬の中に食欲旺盛な犬と偏食な犬がいた時、自分の分のごはんを食べた後に他の1匹が食べ残した分まで食べてしまい、肥満の原因に…ということがあります。
食欲旺盛な犬が2匹以上いる時点で、ごはんやおやつの奪い合いのケンカが始まってしまうのが日課になってしまう場合も。
我が家では、超小型犬と中型犬でドッグフードが違います。
- 持病があり、嗜好性のない療養食を食べている超小型犬
- 食が細く、嗜好性と栄養価の高いごはんを食べている中型犬
これには、超小型犬は不満をぶつけるわけです。「あっちのごはんが食べたい!」と、大騒ぎになることもあります。食の違いはデメリットになりやすいです。
まとめ
2匹以上の犬を飼うメリット・デメリットを5つ解説しました。
- お留守番で寂しい思いをさせずに済む(メリット)
- 社交性が身に付く(メリット)
- お散歩に行くのが大変(デメリット)
- 病院に行くのが大変
- 食事を見守るのが大変
同じ犬種なのか、体の大きさに差があるのか、同性なのか異性なのか、性格の違いなど、2匹以上の多頭飼いをすることには必ずメリットとデメリットがあります。
とくに2匹目以降を迎えるときは。今後の状況を考えて、より慎重になる必要があると思います。