1.人と関わることが好き
ごく当たり前のことではありますが、人と遊ぶことが好きな犬の最大の特徴が「人が好き」なことです。
人のことが好きでなければ、人とコミュニケーションを取りたいとは思いません。また、心を許している相手でなければ、なかなか思い切り遊べないということも多いため、人見知りする犬は人と遊べるようになるまで少し時間がかかります。
人見知りなくどんな人ともコミュニケーションが取れる犬は、遊びにも積極的なので、人に会うたびに「遊ぼう♪」と誘ったり、おもちゃを持ってきたりする様子が見られます。
また、遊ぶのが好きな犬ではないと思っていた犬も、仲良くなることで遊べるようになるということもあります。犬と遊びたい場合は、少しずつ時間をかけて関係性を深めることが大切です。
2.活動量が多い
犬にとって遊びは、運動としての役割を持ちます。全力で走ったり、おもちゃを追いかけたり、それをくわえて振り回したりといった行動は、犬の本能が刺激されて楽しみながら体力・ストレスの発散ができます。
犬はただひとりで走り回っているよりも、ボールを投げてもらったり、アジリティなどに取り組んだり、というようなバリエーションのある遊びを好みます。そのため、楽しい遊びや運動をを提案してくれる人とコミュニケーションを取ることに喜びを感じる犬が多くいることもうなづけます。
つまり、多くの運動量を必要とする犬種や若く体力が十分ある犬などは、人と遊ぶことを求める傾向があります。このような犬は、運動量が不足したり、精神的な刺激が少なくストレスを溜めてしまうと、いたずらや問題行動を起こすようになることがあるので注意が必要です。
3.「仕事」に意欲的に取り組む
多くの犬種は、元々人間と一緒に何らかの仕事に取り組んでいて、それぞれ気質や体質が異なります。
人間とペアを組んで狩りを行う犬や害獣駆除を行う犬、牧羊や牧畜を手伝う犬、護衛や荷運びの仕事をする犬など、仕事や作業の種類は多岐に渡ります。それぞれの犬種の気質や体格に合わせて仕事が割り当てられる場合もありますし、特定の仕事に適した犬が作り出された場合もあります。
そのように「人と一緒に仕事をすること」に意欲的な犬の場合は、人と遊びことも好きな傾向があります。
人懐っこい犬に育てるコツ
人と遊びことを好む「人懐っこい犬」になるかどうかは、元々持っている気質と育て方が影響することです。
人懐っこい犬にするための育て方として、まず意識したいのが「社会化」です。社会化とは、犬が生きていく中で出会うであろうありとあらゆる物・生き物・場所・音・状況などに慣らすというトレーニングのひとつです。
犬の生後4か月前後が社会化期と呼ばれ、特に柔軟性が高いためどんなものも受け入れやすい時期とされています。そのような時期に、多くの人や物事に触れ合わせたり見せたりすることで、それらに対する不安やストレスを感じないようにするのです。
人への社会化が十分にされていないと、知らない人を見たときに「怖い」と思ってしまうようになることがあり、人には近寄らなくなったり吠えて警戒心をあらわにしたりすることもあるでしょう。それを防ぐためには、人と触れ合ったりおやつをもらったりして「人に会うといいことがある」ということを教え込むことが大切です。
社会化は、子犬の時期が最もスムーズに進みますが、大人になってもできないわけではありません。少し時間がかかる可能性はありますが、いくつになっても新しい経験をさせて、社会化を進めていくことはとても重要なことだと考えられています。
まとめ
今回こちらで紹介してきたように、人と遊ぶことが好きな犬は「人のことが好き」ということが大前提として考えられます。
人と遊ぶことを喜ぶような人懐っこい犬に育てるためには、人への社会化を行うことが大切です。
犬が「人といると良いことがある」「人といるのは楽しい」と思えるような接し方をすることで、人と遊ぶのが大好きな犬に育っていくでしょう。