犬が耳を動かしている時の心理
では、犬が耳を動かしている時の心理について解説いたします。
1.音や声の正体が気になる
犬が耳をあちこちに動かしている時、音や声の正体が気になり、正体を探ろうとしているところです。
前に向けたり、後ろに向けたり、左右に動かすこともありますし、とにかく忙しなく動かします。正体が不明なためか、少し不安そうにしっぽを下げていることがあります。
飼い主にアイコンタクトをしたり、高めの鳴き声を出したりすることがありますが、「何か聞こえるよ!あれは何?」と、会話をしているのだと思います。
「誰かな?近くまで行ってみる?」など、愛犬との会話を楽しんでみてください。探求心の強い犬の場合、飼い主と一緒に音や声の正体を探ることを楽しんでくれると思います。お散歩中の遊びの一環としても面白いのではないでしょうか。
2.不安や緊張を感じている
犬が耳を動かしている時、不安や緊張を感じていることがあります。
耳をピンッ!と真上に立て、目をクッと見開き、驚いた表情に見えると思います。その不安と緊張が、身の危険を案じるほど強いものだと感じているようです。
犬が耳を立てたままあちこちに動かし、情報を探っていることが分かると思います。また、犬の体勢にも注目してみてください。立ったまま微動だにせず、手足にはグッと力が入っています。いつでも逃げ出すことができるような体勢でいるんです。
このような状態の犬は、急に走り出そうとすることがありますし、リードを強く引っ張ることがあります。手放してしまわないようご注意ください。
3.興味のある音や声がする
犬が耳をあちこちに動かしている時、興味のある音や声がして、わくわくした気持ちでいることがあります。
窓の外をジッと眺めている時、周りから聞こえてくる音や声に集中し、耳だけがよく動いていることが分かると思います。あまりにも集中しすぎている時は、飼い主の呼びかけも届かないほどです。
家の中で過ごすことが多い犬の場合、どうしても刺激を受ける機会が少ないです。そのためか、些細な音や声にも敏感になってしまうのです。
好奇心の強い犬であれば、わくわくした気持ちで嬉しそうに耳を動かすこともありますが、ビビリで怖がりな犬の場合、窓の外に向かって吠えてしまうことがよくあります。
4.好意がある
犬が耳をペタンと真横に寝かせるように動かす時、相手に対して好意があるというサインです。飼い主や家族はよく目にしているのではないでしょうか。
帰宅した時、喜んでお出迎えしてくれる時の愛犬の耳の動きですよね。好意があふれ出してしまう瞬間なのです。犬好きにとっては、見知らぬ初対面の犬が耳を真横にペタンと寝かすように動かした時、(あ、近づいても大丈夫かも!撫でさせてもらえるかも!)と、嬉しくなりますよね。
注意したいのは、このときの犬の表情やしっぽの動きです。犬は相手に対して不安を感じた時にも耳を真横にペタンと寝かせるように動かすことがあります。
表情が強張っている時、不安そうに眉を下げている時、しっぽが下がっている時は、無理に近づいたり触れたりしない方がよいです。不安な犬に恐怖やストレスを与えてしまうことがあります。
まとめ
犬が耳を動かしている時の心理を4つ解説しました。
- 音や声の正体が気になる
- 不安や緊張を感じている
- 興味のある音や声がする
- 好意がある
犬の耳って本当によく動きますよね。聴覚に優れた犬ですから、人間には聞き取れない音や声を聞き取ることができるため、愛犬が警戒して耳を動かしている時、飼い主まで警戒してしまうことがあります。
イタズラがバレた時の耳の動きによっては、反省しているのか、全く反省していないのかも把握することができてしまいます。
また、(この犬はあまり私のことを好きではないな…)ということまで分かってしまうので、ちょっぴり寂しく感じてしまう耳の動きもあります。
愛犬がどのような時にどのような耳の動かし方をしているのか、そのバリエーションも楽しんで見てみてはいかがでしょうか。家族によって耳の動かし方を変えている、などの面白い発見もあると思います。